子供 発達 障害 診断。 WISCとは?発達障害の診断によく使われる?

大人の発達障害

子供 発達 障害 診断

アスペルガーをもちながらADHDも持ち合わせていたり、自閉症でも学習障害があったりと、複合的に絡んでいることがあります。 複合的に絡んでいる故に、子供にはどのような障害があるのか検査を受けることによってより正確な診断が分かります。 発達障害の検査を受けれる場所は5つ 発達障害の検査を受けれる場所の例はこちらです。 小児科• 児童精神科• 小児神経科• 発達外来• 大学病院など いきなり行くのに抵抗がある場合は、行きつけの相談窓口で専門機関を教えてもらってから利用するのがおすすめです。 発達障害の傾向が見られる場合は相談前にチェックリストで確認してみるのも良いと思います。 チェックリストについてはこちらを参考にしてみてください。 関連記事 発達障害の基準と検査方法について 発達障害の症状は、先天的な脳の障害が原因となっています。 その詳細はなぜ引き起こされるのかはっきりと明確にはなっていません。 遺伝的要因や環境的な要因が相互して起きると考えられています。 診察自体は何度かの検査や経過を見て、子供にあった発達障害の基準を決めていきます。 遊びを取り入れた行動観察 たくさんのおもちゃやブロックが置いてある部屋で子供を遊ばせます。 遊びを取り入れながら注意深く観察することで困り感や苦手部分を観察していきます。 観察結果にもとずいて保護者の意見を聞きながら検査をしていきます。 生まれてから現在までのヒアリング 生まれてから現在までのコミュニケーション能力や言葉の発達、生活の様子などを保護者にヒアリングします。 ヒアリング結果をもとに、発達や知的の疑いがあるかどうかを見立てて判断していきます。 母子手帳や園での連絡帳など、日頃の様子が書いてある物を持参すると話しやすくなりますよ。 発達障害の検査方法と費用について 知能検査では、精神年齢、IQ 知能指数 や知能偏差値などによって測定します。 一般的にウェクスラー式知能検査や田中ビネー式知能検査、K式発達検査などがあります。 ウェクスラー式知能検査 WISC-IV 適応年齢 幼児、5~16歳、成人 実施時間 60分~90分 検査内容 言語・理解・知覚統合・注意喚起・処理速度 全検査、言語、動作のIQや指数で表され、詳細に別れています。 主に、5~16歳を対象にウイスクという検査が実施されます。 欠けた絵カードを見せてどれを組み合わせればいいのか、物語の順序を正しく並べてみる、など処理速度や理解などを見ます。 田中ビネー式知能検査 適応年齢 2歳~成人 実施時間 60分~90分 検査内容 言語・理解・知覚統合・注意喚起・処理速度 2歳~13歳の検査では、知能指数 IQ と精神年齢 MA で表します。 実年齢の問題を出題し全問正解すれば次の問題へ進みます。 不正解になると1つ下の等級に戻り、1から問題を解くということを繰り返し、全問不正解になる等級まで調べ、最終的な知能年齢を出していきます。 新版型K式発達検査 適応年齢 0歳~成人 実施時間 30分~60分 検査内容 言語、動作、記憶、数量、知覚、推理 新版型K式発達検査では、0歳から検査を受けることができ、子供の検査には1時間程度でおもちゃや絵カードなどふだんの遊びを取り入れながら検査をしていきます。 発達障害の検査に適した時期は4~16歳頃 幼児の時期は知的発達に個人差があるため検査結果にもはっきりとした診断が出にくい傾向があります。 検査を受けると、書面で発達年齢のプロフィールを作成してもらえます。 発達面や行動面の点数とIQ年齢、適応レベルなどが書かれており、臨床心理士によるその子にあった適切な関わり方のアドバイスも添えられています。 小学校で支援級や通級に通う場合にも発達障害の診断結果を文書で提出する必要がああるので、医師が保護者の要望に応じて書いてくれます。 検査の結果をもとに必要な場合は薬の処方も! 発達障害の検査によって、ADHD 注意欠陥・多動性障害 や睡眠障害などの症状で生活に支障をきたしている場合はすぐに薬を出してもらえることがあります。 ADHD 注意欠陥・多動性障害 のある人に処方されるコンサータやストラテラ、2017年5月には新しくインチュニブという薬が追加されました。 これらの薬は、不注意や多動衝動性を改善する効果があり、神経伝達物質のドーパミンやアドレナリンを抑制する薬になります。 発達障害の結果がわかることにより、治療法や対応が明確になるのでたくさんのメリットがあると言えます。 診断結果により手帳を取得できる 発達障害の程度によって、療育手帳や精神障害者福祉手帳の取得することができます。 手帳を取得すると公共料金やバス運賃の割引、レジャー施設の割引サービスが受けれるほか、放課後デイサービスや大人になってから就職支援も受けられるメリットがあり、たくさんの療育支援を受けることができます。 手帳は障害の診断結果と知能指数を元にとれるかとれないかを判断します。 申請すればだれでも取得できるわけではなく、都道府県によって判定基準やランク設定が異なります。 軽度の知的障害 発達障害)の場合は、お住まいの自治体の基準によって、交付される場合とされない場合があります。 保護者のケアやサポートも充実!積極的に利用してみよう! 発達障害の子供をもつ保護者同士のサポートも充実しています。

次の

何か変だよ、日本の発達障害の医療 【後編】過剰診断・治療

子供 発達 障害 診断

発達障害はいくつかのカテゴリーに分類され、診断基準によって異なりますが、主なものとして 「広汎性発達障害(PDD 」「ADHD(注意欠如・多動性障害)」「学習障害(LD)」があります。 広汎性発達障害には自閉症やアスペルガー症候群などのコミュニケーションの障害が含まれますが、アメリカ精神医学会の診断基準である『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)では自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(ASD という障害名に統合されています。 また『DSM-5』ではADHDは注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害、学習障害は限局性学習症/限局性学習障害という診断名となります。 これらは互いに重なり合っている場合もり、また知的障害が併存する場合もあります。 発達障害のある人が苦手とする年齢相応のスキルとは、言葉やコミュニケーションのスキルや、学習面での読む・書くなどの能力、集団生活でのルールを守るなど、一人ひとり多種多様ですが、それらの獲得が難しいことによって社会で暮らしていく上での困りごとが生じることがあります。 身体障害などと違い、このような障害はなかなか第三者からわかりにくいことがあり、「見えない障害」と呼ばれることもあります。 発達障害の症状や特性、困りごとは一人ひとり違います。 そして周りからは困りごとが見えにくいこと、また発達障害自体が日本で広く知られるようになったのもここ20年ほどであり、誤解されてしまったり理解を得られないこともあるのです。 ですが、専門機関に相談することで、それらの特性に気づき、早期にサポートをすることで困りごとが軽減できる場合もあります。 持続的な支援のためには、検査や診断があった方が本人の状態がより専門的に把握でき、密な支援が受けられる場合があるのです。 また、近年、発達障害者支援法をはじめ様々な法や制度も整備されつつあり、診断や検査を受けることによってそれらの支援や治療法の幅が広がります。 本人の障害について理解し、困難に合わせた適切な支援につなげるために、検査や診断は有効な手段の一つだといえます。 どのように診断・検査が行われるのか、くわしくご説明します。 発達障害はいつ分かる?診断・検査の前の発症年齢は? 発達障害は、症状や困りごとが現れて初めてわかる疾患です。 そのため、障害の種類や程度、性別によっても発症年齢や特徴は異なると言われています。 また、必ずしも医療機関による診断がなくても受けられる支援もありますし、検査やアセスメントを受けることで困りごとや特性が把握できることもあります。 医療機関を受診するかどうかや、そのタイミングを決めるのは本人や保護者の判断となります。 なんらかの症状や困りごとが現れていないか、早期に気づき相談・診断を受け、適切な支援を受けることで、二次障害などを予防しやすくなります。 発達障害は、その種類や症状にもよりますが、乳幼児期頃に疑われ始めることが多いと言われています。 3~4歳頃には、保育園や幼稚園での集団生活も始まり、ことばやコミュニケーション面など、特徴的な行動や発達の遅れが目立ち始めます。 地域の3歳児検診で指摘されたり、園から相談機関を紹介される場合もあります。 乳児期の頃であっても、表情が乏しさや視線のあいにくさ、集団の遊びができなかったり、言葉に遅れが見えるなどといった症状から、何らかの違和感に気づくこともあります。 また、学習障害(LD の場合は、読み書きや算数といった学習が始まってから症状が明らかになるため、就学前後の年齢になってから気付く場合がほとんどです。 乳幼児期は成長に従い症状や困りごとが軽減したり大きく変わりやすいこともあり、一度出た診断が見直されたり変わることもあります。 以前よりは発達障害の認知度があがったものの、見えにくい症状の人もいて、支援の得られない状況で悪化したり、診断が遅くなったりしがちです。 周りが障害に気づかず、見逃されている場合も少なくありません。 大人になってから初めて判断が下る場合もあります。 『DSM-5』と『ICD-10』では診断名や診断基準が異なる疾患も少なくありません。 例えば、『ICD-10』でアスペルガー症候群という診断名は『DSM-5』にはなく、同じような症状を持つ場合、自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害という診断名に当てはまります。 そして カルテや診断書に使用する名称にどちらの診断基準のものを使用するかは医療機関や医師によって差があります。 そのため、医療機関の適用する診断基準によっては、診断名が変わってくることもあります。 また上でも述べましたが、最初の診断名から成長につれて診断名が変わる場合もあります。 日本国内ではこれから、日本語訳や審議、周知などを経て数年以内に施行される見込みです。 発達障害の症状は、先天的な脳機能障害が原因となって生じますが、その詳細なメカニズムや、なぜその脳機能障害が引き起こされるのかは遺伝的要因と環境要因が相互に影響して脳機能障害が起きると考えられており、まだはっきりとは解明されてはいません。 また、発達障害の症状は様々であり、原因も多様であると考えられ、全ての人に当てはまる唯一の原因はないのではないかとも言われています。 このような中、現在の医学では妊娠中の羊水検査、血液検査、エコー写真などの出生前診断で判明することはありません。 また、出生後も遺伝子検査や血液検査といった生理学的な検査では診断できません。 今後も生理学的な検査方法を確立するのはかなり難しいとも言われています。 また、症状の有無について、今のところ数値化された基準がありません。 そのため、医療機関で診断を受ける場合、現れる症状について医師が問診や行動観察を行い、次に、問診で得た情報をもとに、心理検査や発達検査などを行います。 それらの結果から、 『DSM-5』や『ICD-10』などの診断基準を満たしているかどうか、また日常生活・社会生活に著しい不適応を起こしているかどうかなどを総合的にみて診断されます。 診断に際しては、その症状が一定期間以上持続することが条件となっているため、何度か検査や経過を見て診断されることもあります。 以下に具体的な検査法・診断方法をご紹介します。 問診・行動観察 発達検査とは、子どもの心身の発達の度合いを調べる検査のことです。 本人にどのような発達の特性があるか、どこに困難があるかを客観的に見るために、用いられることが多い検査です。 様々な側面から子どもの発達度合いを評価し数値化することによって、助けが必要な部分を見つけることができます。 発達検査にはさまざまな種類があり、検査ごとに検査結果の表現方法や評価の仕方が異なります。 現在、日本では「新版K式発達検査」や「遠城寺式乳幼児分析的発達診断検査」などが使用されることが多い発達検査です。 さらに詳しく特性を調べる場合や支援の方法を探りたい場合、このほかの発達検査が用いられることもあります。 合併する症状の診断や鑑別のための検査 発達障害には知的障害、てんかん、感覚過敏、鈍麻などのさまざまな合併症を伴う場合があります。 合併する障害があるかアセスメントを行ったうえで検査する場合が多いです。 また、ほかの障害や疾患によるものかどうかを鑑別するための検査が行われる場合もあります。 一般的には、ウェクスラー式知能検査、田中ビネー知能検査などがよく使われています。 知能検査を行うことで、発達障害と知的障害の合併の有無を調べます。 自閉症スペクトラム障害の子どもの場合は狭い空間に入るとパニックになることもあるので、検査をする際には注意が必要です。 また、精神疾患との合併症の疑いがみられる方には精神病に関する検査を行う場合があります。 知能検査や発達検査などは児童発達支援センターや療育機関といった医療機関以外でも、検査を行っているところもあります。 これらの検査だけでは確定診断は出ません。 診断は、あくまで医師が問診や様々な検査結果から総合的に行います。 発達障害の診断・検査をうけるには、どこへ行けばいいの? 発達障害を疑ったら、まずは専門機関で相談を 【子どもの場合】 小児科・児童精神科・小児神経科や発達外来などで受けることができます。 たいていは大学病院や総合病院などで診断できます。 子どもが通い慣れているかかりつけの個人病院で「発達相談」と記載があれば、まずは相談に行ってみても良いでしょう。 【大人の場合】 大人になって検査・診断を初めて受ける場合には、精神科や心療内科、発達障害専門の医療機関を受診することが一般的です。 児童精神科・小児神経科の中にも大人を見てくれるところもあります。 地域にもよりますが大人の発達障害を診断できる病院はまだ数が多くありません。 問い合わせてみたり、上記の相談機関で紹介してもらったりするとよいでしょう。 発達障害の専門機関は他の病気に比べると少ないですが、発達障害者支援法などの施行によって年々増加はしています。 以下のリンクは発達障害の診療を行える医師の一覧です。 乳幼児期からの育成記録から特徴を確認するので、その頃の様子が記載された物や、大人の場合は過去の記録が分かるものや、自身で記録したもの、1日のスケジュールとその時の心理的な状況などをメモして持参します。 日常生活で困っていることや、気になることもメモしておくとよいでしょう。 子どもの場合、気になる行動などがあれば、動画をとっておいてもよいでしょう。 以下は子どもの場合、問診の際にあるとよい資料になります。 ・母子手帳 ・成績表(通信簿) ・保育園や幼稚園時代の連絡ノートなど ・学校のプリント・ノートなど(学習障害の疑いのある場合) 受診の際には保険証を持参します。 問診票の記入が必要な場合もありますので、持ち物や準備は事前に受診する医療機関に確認しましょう。 発達障害は見過ごされ適切な支援を受けないままだと、症状や特徴的な行動によって誤解を招いたり、人間関係を構築できずに本人が悩むこともあります。 また、うまくいかないことが続いたときに、叱咤・非難されるようなことが多ければ、自尊心を失ったり、やる気がなくなることで、本来できていたことも困難になってしまいます。 これらを避けるためにもなるべく早めに対応法を考えたいものです。 適切な治療やサポートを受けられない場合、思春期以降、上で述べたように知的障害の主症状とは異なる症状や状態を引き起こしてしまうことがあります。 このような症状や状態を、一般的に 「二次障害」と言うことがあります。 二次障害が現れた場合には、それらに対する治療を行うことが必要となります。 また、このような症状を引き起こさないためにも、発達障害の早期発見と、早期からの対処が理想です。 相談機関では、その行動の理解や対処法を教えてもらったり、必要に応じて専門機関や医療機関を紹介してもらったりすることも可能です。 専門機関や医療機関では専門家の検査や診断を通じてお子さんの症状や特性、困りごとをより客観的に知ることができます。 これらの情報をもとにお子さんに合った対応をすることで、お子さんの能力をより発揮させ、自信を高めることにもつながります。 最初は不安もたくさんあると思いますが、一歩ずつ歩んでいきましょう。

次の

子供の発達障害5つの特徴~自己診断チェックリスト~

子供 発達 障害 診断

のある子どもが思春期や青年期になると、精神的不調や問題を生じることがあります。 これを二次障害といい、その傾向はの子どもに多くみられます。 集団生活でトラブルが起きたことをきっかけに、受診をすすめられる子どもも増えていますが、病院では、普段の生活の様子や検査の結果を踏まえて慎重に診断を行います。 今回は、発達障害の子どもが抱える課題、検査方法や診療の流れについて、星総合病院精神科部長の本間博彰先生にお話を伺いました。 発達障害の二次障害とは? 社会生活がうまくいかないことで起こる適応の問題 子どもの精神科を訪れる親御さんの多くは「子どもがかもしれない」と思って受診されるのではないでしょうか。 また、学校や幼稚園の先生などから「発達障害かどうか、病院で診てもらってください」とすすめられて受診する方もいらっしゃいます。 このとき、コミュニケーションが苦手といった発達障害の特性についてではなく、学校で集団生活がうまくいかない、ほかの子どもとトラブルが起きている、学校に行きたがらないといった問題が生じたことをきっかけに、病院を訪れる方が多いです。 このような適応の問題を二次障害といい、病院では二次障害をしっかりと診ていきます。 二次障害は自閉症スペクトラム障害に多くみられる 発達障害がある子どもたちの中でも、の子どもは、思春期・青年期になると精神的不調や問題などの二次障害を生じることが多いとされています。 その内容には、次のようなものがあります。 <疑似適応> コミュニケーションが苦手という特性を持つ自閉症スペクトラム障害の子どもは、集団生活を送るうえで、表面的に周囲の人の言動をまねしようとする傾向があります。 これを疑似適応といい、上辺だけのコミュニケーションを取るようになってしまうことが多いです。 <妄想着想の増加、視線恐怖、関係被害妄想> 物事がうまくいかないことが続くと、被害的な意識を持つようになります。 「ほかの子から嫌われているのではないか」「いじわるされるかもしれない」などと考えることがあります。 人とのつながりに敏感になって、他者の視線が気になるという子どももいます。 <不登校、> 学校ではいつも緊張してうまくいかないと感じ、社会活動を回避しようとして、不登校や引きこもりの状態になる子どももいます。 社会活動の回避については、幼い子どもの場合は、集団にうまく入れないためにその周りをぐるぐる歩き回ることがあります。 成長するにしたがって課題は増えていく 学校生活は生きていくための練習の場です。 集団の中のルールに従うことは、子どもの発達にとって大事な課題のひとつです。 しかし、成長するなかでくぐっていかなければいけない関門はいくつもあり、発達障害の子ども、とくに幼児の場合は、それを突破していくことがほかの子どもと比べて難しいと考えられます。 たとえば、小学1年生になると、授業の40分間は座っていることが求められます。 子どもたちは、そのためにたくさんのエネルギーを使い、我慢しなければなりません。 しかし、発達障害の子どもの場合は、不安になって席を立ち、うろうろ歩き出してしまうことがあります。 小学5年生頃になると、子どもたちのやり取りは洗練されて、新たな関門が出てきます。 たとえば、女の子は仲がよい者同士でグループをつくり、微妙なコミュニケーションを取りますが、発達障害の子どもはそのグループに入れないことが多いです。 ほかの子どもが、発達障害の子どもの行動を疑問に思い、理解しようとしていろいろなちょっかいを出してきますが、それを被害的に受け止めてその場から逃れようとして、不登校につながることもあります。 発達障害の検査方法 発達障害に含まれるかどうかを確認し、場合により検査を実施 記事1でもお話ししたように、とは、発達に問題のある障がいの総称です。 脳に何らかの機能的な問題があって、コミュニケーションや、行動のコントロールなどがうまくできない状態にある場合、発達障害という大枠の中に入るものとして考えることになります。 本人と話したり、生活の様子を聞いたりすることで、発達障害があるかどうかを診ていきます。 そして、知的能力の検査や行動面の検査を行って、やといった細かな診断につなげていきます。 検査には、知的処理能力の把握のために行う「WISC(ウィスク)」や、行動像の概要把握のために行う「CBCL」「TRF」などがあります。 知的能力の検査WISCについて WISCは、5~16歳の子どもを対象として行う知的能力の検査です。 人間の知能は、大きくは「言語性IQ」と「動作性IQ」という2つに分けられ、WISCでは複数の検査によってその数値を測定します。 言語性IQとは、言語の使い方に現れる知的能力です。 WISCの検査では、一般的な知識に関する質問に言葉で答えたり、算数の問題に暗算で答えたりする言語性検査を行います。 動作性IQは、何かを作ったり作業したりすることに使われる知的能力です。 パズルをつくったり、迷路問題を解いたりする動作性検査を行います。 発達障害の子どもたちは、言語性IQと動作性IQの数値に開きがあることが多く、それがでこぼこのある発達という形で現れます。 WISCの検査結果「ワーキングメモリ指標」について WISCには、言語性IQと動作性IQ以外にも、さまざまな下位項目があります。 重視されることが多いのは「ワーキングメモリ指標」です。 ワーキングメモリとは、新しい情報を短期記憶として保持、処理する能力です。 たとえば、宿泊施設に滞在している間は部屋の番号を覚えていなければならないように、作業するために必要な課題をこなすときに使われる知的能力をワーキングメモリといいます。 さまざまな課題をこなすためには、ワーキングメモリを活用し、必要な知識や記憶を適切に呼び出さなければいけません。 しかし、発達障害の子どもの中には、ワーキングメモリの数値が低い子どももいます。 学校の授業を例に挙げると、子どもたちは、先生の話を聞く・黒板を見る・ノートを取るという、少なくとも3つの作業を同時にこなす必要があります。 ワーキングメモリの数値が低い子どもで、聴覚の認知が弱く視覚の認知が優位な場合、黒板は見ることができても、同時に先生の話を聞いたりノートを取ったりすることは難しいでしょう。 このように、発達障害の子どもは、自分の持っている能力をバランスよく振り分けてまとめることが難しいことがあります。 診療においては、得意なことと苦手なことを見極めて本人に伝えることが大切になります。 CBCL、TRFなどのチェックリストを使用することも 星総合病院の精神科では、診断の補助手段としてチェックリストを使用することがあります。 子どもの日常生活を見て気づいたことをチェックするもので、「CBCL」は親が、「TRF」は学校の先生が記入するものです。 CBCLもTRFも、アメリカの心理学者アッケンバックが開発した世界標準のチェックリストです。 チェックリストの結果をコンピューターでグラフ化すると、子どもの行動の中でも、どのような領域に問題があるのかを確認することができます。 子どもにさまざまな問題行動がみられる場合、より正確な診断を行うことにつながります。 発達障害の診断が確定するまで 正しく診断するためには2~3か月を要する 心の問題や障がいは、1回診察しただけで診断できるものではありません。 何度も子どもと関わっていかなければ診断が困難なことも多く、診断が確定するまでには、初回の診察から2~3か月を要します。 通院の頻度については、最初のうちは、1~2週間に1回ほど通っていただくとよいでしょう。 しかし、子どものを診断できる医師や医療機関は限られていることから、予約を取りにくく、通院の回数が少なくなってしまう場合もあります。 そのため当科では、子どもの問題行動や、子どもが生活している学校や幼稚園での様子をお聞きするようにしています。 それがどのように変化していくのか確認することで、適切な診断につなげ、さらに検査やチェックリストの記入もあわせて行っていきます。 心や発達に問題を抱える子どもの診療の流れ 次の表は、発達障害の子どもの診療の流れを示したものです。 初診から終診に向けた時間の経過と、医師、臨床心理士、医療ソーシャルワーカーがそれぞれどのように関わるのかについてまとめています。 がんなどの診療では、入院中の予定をスケジュール表にまとめた「クリニカルパス」と呼ばれる治療の行程表があります。 精神科にはクリニカルパスが少ないため、発達障害がある子どものためのクリニカルパスを作りたいと思い、このような表を作成している最中です(2019年3月時点)。 子どもの診療に関しては、多くの技術が存在するものの、確立されていないことが課題です。 また、医師だけでなく、臨床心理士やケースワーカーも子どもとコミュニケーションを取り、医師と協力して診療にあたることができれば、病院は地域のニーズにもっと応えていけるだろうと考えています。 クリニカルパスが完成したら、多くの方に参考にしていただければと思っています。

次の