ダイナー カナコ 胸。 『Diner ダイナー』藤原竜也 単独インタビュー

漫画「ダイナー」キャラと最新7巻までの見所をネタバレ紹介!【映画化】

ダイナー カナコ 胸

小説『ダイナー』のあらすじとネタバレ オオバカナコは離婚後、親のコネで地元の文具店になんとか就職。 少ない給料で生活を送っていましたが、携帯の闇サイトでみつけた怪しい仕事を引き受けてしまいます。 『求む運転手。 報酬三十万。 軽リスクあり。 彼らが出かけて戻ってきたら待機していた車に乗せ、トーキョー駅まで運ぶだけの簡単な仕事だったはずでした。 しかしディーディーとカウボーイはどうやら失敗したらしくガラの悪い男たちに追われ、カナコも彼らと一緒に捕まります。 待ち受ける拷問の数々。 カウボーイは無残に殺され、カナコとディーディーは生きたまま土に埋められます。 料理だったらなんでもできるから殺さないでと命乞いするカナコ。 その場にいたガタイの良い男が、カナコの買い手がついたと彼女を助け、ある場所へ連れて行きます。 強固な鉄扉に守られた『キャンティーン』という名の殺し屋専用の会員制食堂でした。 『キャンティーン』の店長兼シェフはボンベロという無愛想な男。 彼も元殺し屋で、ウェイトレスはカナコが9人目。 以前の8人は、客やボンベロに殺されてしまったそうです。 カナコは生きるため、ボンベロの指示のもと、店の掃除などの下働きを始めますが、いつ彼に殺されてもおかしくない状況でした。 ボンベロが厨房を離れた隙にカナコは冷蔵庫を開け、その中で一番高そうな酒瓶をいざという時の人質として隠します。 隠し場所がわからないボンベロは仕方なくカナコを生かすことにします。 スキンからボンベロの作ったハンバーガーを御馳走されるカナコは、その美味しさに驚きました。 カナコはスキンが注文したスフレを運びます。 スキンはそれを心待ちにしており喜んで食べますが、カップの底には吸殻が。 聞けば毎回異物が入っているとのことで、スキンは落胆して帰って行きました。 会員制の『キャンティーン』に一見の客が訪れ、ボスの名刺を紹介状替わりに見せます。 しかしそれは「持ち主を始末しろ」という合図。 その客はキッドを人質にとりましたが、あっさりとキッドに殺されてしまいます。 後始末も自分がやると興奮するキッド。 ボンベロによると、キッドは実は大人で、ホルモン注射や全身整形で子どもの姿になっているとのこと。 子どもの姿をして女子どもを油断させ、惨殺するのが好きなキッド。 壮絶な生い立ちから、そうしなければ生きていけないように育てられてしまったんです。 ボンベロに一服盛られ気絶したカナコが意識を取り戻すと、倉庫の椅子に縛られていました。 そこへスキンが来店し、事情を聴いた彼は、自分と一緒に来るならカナコを自由にするという条件付きで彼女を買い取ります。 会で提供する料理の仕込みが始まります。 頼まれた仕込みをしている間、何度も店の電話が鳴り、カナコは電話を取りました。 電波が悪い中、キッドが来るから待たせておけというボンベロの声。 しばらくするとキッドが来店しますが、そこで再びボンベロから入電が。 ボンベロはキッドの来店のことも知らず電話もかけていないと言います。 キッドは声帯模写が得意で、仕事で失敗し自暴自棄になっているから殺されるぞとカナコに伝え、菊千代から離れるなと忠告。 案の定キッドはカナコを殺そうと襲ってきますが、菊千代がキッドに噛みつきました。 頭をかじりとられる寸前で止められたキッドは、自らの生い立ちを話します。 そしてカナコも子どもを殺したことがあるだろと指摘するキッド。 店に戻ったボンベロが、死にたがっていたキッドを生かしたまま帰します。 組織の長老の1人が殺害されたため、懇親会がキャンセルになったと伝えるボイル。 犯人はわからず捕まっていないが、長老殺害後、スキンの行方が分からなくなったとも。 スキンと懇意にしていたボンベロは疑われますが、組織からの電話でその疑いは晴れました。 料理を食しながら、長老を殺した犯人の男の写真をボンベロに渡すコフィ。 写真の男は傷だらけになる前のスキンでした。 またもブザーが鳴り、満身創痍のスキンが現れます。 スキンはボンベロに「コフィに気をつけろ」と耳打ちします。 前ボスが亡くなるひと月前に、その葬儀に間に合わせるかのように車の特注のエンブレムがコフィから発注されていたと。 その後も『キャンティーン』には様々な客が訪れます。 黒ぶち眼鏡にスーツを着たそっくりな3人組の夏油・尻焼・道珍坊、赤ちゃんがえりをしている巨漢のジェロ、そして美しき暗殺者の炎眉(エンビ)。 炎眉は殺しの技術をボンベロから学び、彼とは深い仲だったようで、特別扱いされているカナコに嫉妬します。 カナコが24時間以内に人を殺すことが出来ればカナコを生かし、できなければ始末する、それがコフィの命令でした。 炎眉はミコトを殺せばいいとカナコをそそのかしましたが、ミコトが妊娠していると気付いたカナコは拒絶。 妊娠を知ったソーハはミコトを連れ店の奥に行きます。 ソーハは元産婦人科医で、赤ん坊の堕胎を好んで行っていたんです。 ジェロはミコトを2年前も見かけ、やはりお腹が大きかったと言います。 ソーハとミコトを追うカナコ。 ソーハはミコトに殺されており、カナコはミコトに肩を、ボンベロも腕を噛まれてしまいます。 彼女は妊婦ではなく、毒を操る殺し屋でした。 炎眉がミコトを殺害し、大きく膨らんだお腹から血清を取り出しますが、仕込まれていた毒に当たってしまい、炎眉はボンベロの腕の中で息を引き取りました。 1人分しかない血清はカナコに打たれました。 ボンベロは毒がまわらないようにと、『Chimp piss(チンパンジーの小便)』という異臭のする飲み物を飲ませます。 そして彼は、炎眉を殺害したのはカナコだと組織に伝え、彼女を救ったんです。 ボンベロの命の恩人というオヅは、ボンベロに頼みごとをしますが聞き入れてもらえません。 オヅが帰ったあと、ボンベロはカナコに過去を語ります。 殺し屋時代にある仕事でしくじったボンベロ。 その時のパートナーがオヅで、敵に捕まり拷問の末に殺されかけていたボンベロを救ったと言うんです。 前ボスの幼馴染でもあったオヅ。 しかし今オヅは、昔捨てた娘の居所を探り当て、ボンベロの店に連れて来て共に食事がしたいと望んでいるんだそう。 さらに彼は現ボスのコフィに足を洗うと宣言し、組織に用済みと判断されて命を狙われているとも。 かつての恩人を救うため、食事をふるまう事に決めたボンベロ。 ですがミコトの毒に侵された彼の腕は以前のようには動かず、カナコの手助けが無いと料理が出来ないほどになっていました。 仕込みの最中にブロウがアル中の男を連れて来て、始末しろとの命令を伝え、男を置いて去ります。 しかし娘の様子はおかしく、顔もまるで老婆のようでした。 オヅから貰った薬を打ち、このまま死にたいと穏やかな表情になった娘をオヅは殺害し、カナコに死化粧を頼みます。 カナコはオヅに、誰にも話さなかった秘密を打ち明けます。 できちゃた結婚をして生まれた娘をほったらかして遊びまわっていたこと。 寝不足がたたり授乳中に眠ってしまい、娘を窒息死させてしまったこと。 それを聞いたオヅは、罪を地獄で償う覚悟をして思い切り生きたらどうだと伝えます。 ボンベロはオヅの為に逃亡用の船を用意していました。 娘は一般の墓苑に入れるとボンベロは約束し、2人は抱き合います。 コフィはジョーカーだとボンベロに忠告し、オヅは去って行きました。 縛られていたはずの九はいつの間にか縄を抜けていました。 九は自分は潜入捜査官で、近いうちに『キャンティーン』はつぶされると言います。 自分に協力すれば、カナコとボンベロは助けられるとも。 そこへ組織の人間がコフィを連れ大勢押し掛けてきます。 組織の幹部・無礼図(ブレイズ)は、今までの働きに免じて一般市民として暮せとボンベロに言いますが、カナコは炎眉を殺した恨みから拷問の末殺すと告げます。 覚悟したカナコはボンベロに礼を言い、組織に連れ去られようとしますが、彼女を引きとめて『キャンティーン』の鉄扉を閉めるボンベロ。 腹を無礼図に刺されながら生き延びていた九も加勢し、3人は店の中で組織相手に戦います。 ボンベロはカナコに料理をしろと命じ、彼女は弾が飛び交う店内で料理を作ります。 店内に手りゅう弾を口に含んだ、かつての面影を失ったキッドが現れます。 ボンベロは倉庫の扉を閉めて遮り、爆破を逃れます。 生きるために組織に寝返ったディーディーがカナコを人質に取りますが、身を呈してカナコを助ける九。 ボンベロはカナコに倉庫の排気口に入って逃げるように言い、飲食店を開けと命じます。 店を開いたら必ず行くと約束し、彼は口座と暗証番号が書いてある義眼をカナコに渡し、カナコを排気口に押し込みました。 逃げのびたカナコは『Chimp piss』と言う名のドライバー向けのダイナーを開き、今もボンベロの来店を待っています。 映画『Diner ダイナー』の作品情報 C 2019 映画「Diner ダイナー」製作委員会 【公開】 2019年(日本映画) 【原作】 平山夢明『ダイナー』(ポプラ社刊) 【監督】 蜷川実花 【キャスト】 藤原竜也、窪田正孝、本郷奏多、武田真治、斎藤工、佐藤江梨子、金子ノブアキ、小栗旬、土屋アンナ、真矢ミキ、奥田瑛二、玉城ティナ 【作品概要】 平山夢明の小説『ダイナー』(ポプラ社刊)を実写映画化。 多くの個性的なキャラクターを体現し、「デスノート」「カイジ」シリーズをヒットに導いてきた藤原竜也が、元殺し屋の天才シェフ・ボンベロ役で主演を務めます。 『人間失格』(2019)公開を控える蜷川監督が、極彩色に輝く独特の世界観を作り上げました。 個性豊かな殺し屋役には、窪田正孝、本郷奏多、武田真治、斎藤工、佐藤江梨子、金子ノブアキ、小栗旬、土屋アンナ、真矢ミキ、奥田瑛二という豪華キャスト陣が集結。 まとめ C 2019 映画「Diner ダイナー」製作委員会 映画『Diner ダイナー』の原作である、 平山夢明の小説『ダイナー』に触れながら映画版のキャストを想像してみました。 ここまでしつこく 蜷川実花監督の父である故・蜷川幸雄の舞台にこだわるにはわけがあります。 原作者・平山夢明が映画化に向けてこうコメントしているからです。 まったく人生、何が起きるか油断がならない。 まさか自分の小説を原作に蜷川実花さんが監督をし、藤原竜也さんが主演してくださるとは未だに信じられない。 これは同時に蜷川幸雄先生の娘、愛弟子による真剣勝負の舞台に本作が選ばれたことも意味しているのだ。 このコメントを聞いたら、 蜷川幸雄と縁深いキャストが重要なポジションを担うと期待してしまいます。 また、その克明な描写により、残酷な拷問や殺害の様子、辛い過去などが嫌でもイメージさせられ、読み進めるのをためらう程だった小説『ダイナー』。 読後は 不思議な感動に胸震わせる傑作小説でもありますが、その残酷描写をどこまで映像化するんでしょうか。 蜷川実花監督が原作という素材をどう捉え、料理してくれるのか、観客は待ちわびるしかありません。 映画『Diner ダイナー』は2019年7月5日(金)から全国ロードショーです。

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DINER ダイナー

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カナコの命を救ったダイナーの常連客・スキン。 スキンは残忍な殺し屋に豹変し、無差別殺戮を始める。 ボンベロは、彼を止める唯一の方法、「死」の救済をカナコに命じる。 思いとは裏腹に、カナコの持つナイフはスキンの心臓を貫く事に……!! 貧しくも幸せだった少年スキンと美しき母。 母子を絶望の底に引きずり込んだ壮絶な過去とはーー!? 動きを止めているうちに心臓を突けと言われるも躊躇するカナコだが、ボンベロの踵落としによって強制的に胸を刺す。 スキンの回想によって子供の頃のスキンが登場。 スキンの本名はユギトと言い、父親は不在で学校に行っていないため友達もおらず母との二人暮らし。 母はキレイな人だったことが明かされる。 教会で熱心に祈りを捧げる母だがスキンは教会も神様もあまり好きではない。 だが礼拝後の母親の手作りのスフレは大好きだった。 ある日、スキンの母親はなんらかの事情で神父と浮気していたため神父の妻から薬品をかけられ醜い顔にされてしまった。 スキンは母と同じく自分で自分の顔を傷だらけにしたのだった。 仕方なくスキンの父親を頼るが議員の父親によって殺されそうになる。 父親は雇っていたクサカベという名の殺し屋も殺そうとするが逆に殺されてしまう。 殺し屋に息子を託そうとする母親だが、殺し屋は「この子が銃で母親を撃ったなら連れて行こう」と条件を出す。 最初は死んでもいいと思っていたスキンだが、その場にあったスフレを食べたことで生きたいと願うようになり最終的にスキンは最愛の母親を撃つのだった…。 心臓を刺されたスキンだが、意識を取り戻すとカナコを殺そうとする。 しかし、カナコの泣きながらの抱擁に母親の影を重ねて再度意識を失う。 その後、ボンベロが手配した医者によって何とか一命を取り留めたスキン。 スキンは十万人に一人と言われている心臓の位置が逆という全内蔵逆位(サイタスインバーサス)の持ち主で奇跡的に死なずにすんだのだった。 しばらくしてからまたお店に姿を現すようになったスキンは、スフレを完食できるようになったのだった。 その日来店した女性はこれまで来店したどの殺し屋よりも異彩を放っていた。 菊千代が震えるほど怖がるお客は炎眉(エンビ)と呼ばれ、エンビにとってボンベロはこの世界に引き込んだ殺しの師匠。 トイレで豊満な胸をさらけ出し、カナコと比較する。 凶悪な嫉妬による殺意が滲み出す。 突然組織の人間が来店し、現ウェイトレスを破棄し新品と交換しろと命令が下り、カナコは死(クビ)を言い渡される。 エンビから生き残った方がお店のウェイトレスになれるという入店試験(トライアウト)を提案され、新しく連れてこられた女性はやる気満々。 カナコはボンベロにどちらを処分するのか託すとボンベロは連れてこられた女性にナイフを投げつける。 実は女性はボンベロを殺しにきた刺客だった。 それに気づいていたボンベロは返り討ちにするがエンビも刺客の一人だった。 頭のダリアにスズラン等を身に着けていたエンビ。 ダリアは花言葉で裏切りの意味。 スズランには猛毒があり毒使いの存在を指していた。 エンビはかつてボンベロと組んでいた頃とは別の装飾を身につけることで密かに警告を発しそれを察知するか否かでボンベロの生死を決しようとした。 エンビはボンベロを殺せるチャンスがありながら結果的に撃つことができなかった。 ボンベロを殺すのを諦めたエンビ。 ボンベロの殺害を依頼してきた組織から保険として毒を打たれており、ボンベロを仕留めれば解毒剤をもらえないため死ぬのを覚悟していたが死ぬ直前にボンベロから「忘れ物だ」とゴルゴンゾーラチーズをたっぷりと使用したハンバーガーと解毒剤が届けられたのだった。 後日ボンベロは病院で診察を受けていた。 エンビから受けた傷を見てもらうためお店は閉店しており、カナコは片付けと掃除中。 予想以上に早くボンベロが大きな荷物と一緒に帰宅。 それはボンベロの姿をした偽物だった。 本物のボンベロはカナコに絶対コーヒーを淹れろと指示しないことから偽物だと気づいたカナコは応戦する。 大きな荷物の中にはどこかから誘拐してきたと思われる子供が入っていたが、菊千代はなぜか子供を狙う。 その菊千代を蹴り飛ばす子供はキッドと名乗りだした。 姿は子供だが年齢はカナコよりも上だと説明するキッドは、異常な生育環境と常軌を逸した様々な体験が生んだ加虐性愛者(サディスト)として有名な殺し屋。 すべてはキッドが仕組んだ罠で、偽者もキッドの手によって穴鋸(ホールソー)を体内に埋め込まれており殺される。 ディーヴァ・ウォッカを盗みにきたキッドに菊千代が襲い掛かるが、キッドは子供の姿になるために頭蓋を削っておりチタン製の人工骨が頭を護っていた。 逆に菊千代は口をホチキスで止められてしまい反撃される。 強引に口を開きホチキスを解くが最後は失神してしまう。 ボンベロが駆けつけた時には時すでに遅く、カナコは連れ去られた後だった。 凄惨な悪戯を残して悪童去る。 manga-diary.

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平山夢明『ダイナー』小説ネタバレあらすじ。映画化Dinerのキャスト予想は?

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「巧く頭蓋に当てろよな。 俺はこいつの脳味噌が見てみたいんだ」 「任せとけ。 ホールインワンを狙ってやる!」 ピースバッジが杵(きね)を振り上げ、シュッと音をさせた。 わたしは目を閉じた。 が、ほんの一瞬、ボンベロの顔がフラッシュした。 『生きろ』とその目が云っていた。 後ろに身を投げ出すように突進すると、ピースバッジがわずかによろけた。 でもわたしの抵抗を予想していたらしく、先程のように無様な転倒はしなかった。 足を踏んばって態勢を整えると、鼻息荒く杵の持ち手を何度も握り返しながら近づいてきた。 「やれ! ジョー! そんな女に負けるな!」猟銃が笑った。 リーダーも被っていた麻袋をおでこの辺りまで引き剥がし、満足そうに煙草を燻(くゆ)らせている。 肖像画にあるような髭をしていた。 「上手く仕留めたら、女の車はおまえにやる」 その言葉にピースバッジは振り返った。 「ほんとかい、キャフテン!」 キャフテンと呼ばれたリーダーは、返事の代わりに煙を吐いた。 ピースバッジは杵を横にスイングした。 ハンマーのような先端がぎりぎりのところで脇腹に当たった。 鈍い痛みが走ったが、シャツの下に仕込んでおいた雑誌のおかげで膝を着くほどではない。 次のモーションに入ろうとするピースバッジの目に、床のほこりを押し込んでやった。 弱々しい悲鳴が湧き、ピースバッジは振りかぶった杵を思いきり床に叩きつけた。 板が抜け、杵の頭が沈んだ。 目から涙を溢れさせながら引き抜こうとしている隙に、わたしは壊れた窓枠に埋まっているナイフへと駆け寄った。 が、あと一歩というところで不意に床が抜け、右足がピースバッジの杵同様、付け根まで穴に嵌 はま ってしまった。 「おい」リーダーの言葉に猟銃を持った麻袋が振り向いた。 「もういい...... 時間の無駄だ」 猟銃は大股でわたしに近づき、間違いなく射殺できる距離で止まった。 銃口がまっすぐ胸を狙っていた。 『よせ! その人は無関係だろ!』 実際にはそうは聞こえなかったが、椅子の男はボロボロになった口で叫んでくれた。 「駄目だ! 俺がやる! 車が! 車が!」なおも抜けぬ杵と格闘しているピースバッジが云う。 「俺の車!」 わたしはなんとか足を引き抜こうとしてみたが、割れた板の先端がいくつもパンツの生地を縫い込んでいて、とても簡単に外せそうになかった。 「安心しろ。 車はおまえのもんだよ」猟銃が一度、ピースバッジを振り返り、そしてまたわたしを見た。 「あんた、名前は」 「関係ある?」 「俺は真面目でね。 ずっと狩猟日記をつけてる。 人でもなんでもな。 四番目の年増なんて書くのは、読み返すと味気ない」 「おふくろさんの名前にしたら」 奴は床に唾を吐くと構え直した。 銃爪(ひきがね)に指が掛かった。 わたしは相手から目を逸らさないようにしようと思った。 こんな風に終わるのは信じられないぐらい不本意だけど、受け入れるしかないのなら、死というものを存分に味わうのがせめてもの権利だ。 カウント3でくる〉 わたしは勝手にそう覚悟した。 銃口が天井を向いた。 銃声もなく、ただ猟銃男が横倒しになった。 全員が呆気に取られた瞬間、ピースバッジが短い悲鳴と派手な音をさせて首を叩き、そのまま倒れて痙攣を始めた。 リーダーが猟銃に駆け寄ろうとしたが、顔に大きな穴が開くと声を上げて倒れ込んだ。 わたしは無理やり、足を引っこ抜くと立ち上がった。 猟銃男は口か鼻、もしくは両方から噴き出しているらしい血で袋の前面を真っ赤に染め、木枯らしのような音を立てていた。 「ビンゴ!」ドスンと音がすると、暗がりから少年が現れた。 パチンコでまだ袋男どもを狙っている。 「あんたが巧いこと注意を引いてくれたんで助かったよ。 あ、こいつらはもう駄目だ。 よかったよかった」 少年は男たちの袋を次々に剥ぎ取った。 予想通り猟銃男は口と鼻、それに耳の付け根に大きな穴が開き、そこから噴血し、声を掛けても震えるばかりだった。 ピースバッジは左のこめかみにプラスドライバーで抉 えぐ ったような穴が開き、耳と鼻から出血していた。 声を掛けても反応がないのは同じだが、不思議なことに彼はニヤニヤ嘲笑(わら)って床をゆっくりと撫でまわしている。 「それで...... 勝ったつもりか...... ふふ」 倒れたままリーダーが云った。 少年はパチンコを構えたまま、覗き込んだ。 「おっさん、クランの名を云え。 あんたらの他に誰がハコブネを狙ってるんだ」 右の眼球のあった辺りに穴の開いたリーダーの顔は、深海に沈んだ空き缶のように歪み、顔の大半は血に染まっていた。 彼は血まみれの歯を剥き出して嗤(わら)った。 歯石チェックの検査薬を試したみたいだった。 「おまえらは終わりだ。 ブックは共有され、拡がってしまった。 群がるハンターは想像もつかん」 少年の顔が青ざめた。 リーダーは満足気に鼻を鳴らした。 「儂(わし)らは半業半殺の雑魚に過ぎん。 いわゆるプロではない...... パピ、おまえならわかるだろう。 彼らは、おまえらをできるだけ生け捕りにするぞ。 そのほうが高く売れるからな。 おまえらが受ける仕打ちに比べれば、儂の鉋(かんな)が如何に慈悲深いものだったかわかるだろう。 人間の腸は引き伸ばすとテニスコートほどに広がるそうだ。 それを生きたまま本人に見物させた奴がいる...... 〈彼〉も来る」 少年の唇が震え、なにか呟いた。 「そうだ、ジェロニモだ。 奴の軍団(クラン)が先日、始動した」 少年は何かを訴えるように椅子の男を見た。 「残念だったなあ。 せっかく、楽に死ねるチャンスだったのに、自分で台無しにするとはな...... あっはははは」 少年がリーダーの顔にパチンコを撃ち込んだ。 悲鳴が上がり、さらにその上から滅茶苦茶に蹴り始めた。 みるみるうちに顔が海鞘(ほや)を貼りつけたように腫れ上がり、血反吐と歯が散らかる。 「やめて!」 取り押さえようとしたが野獣のような力で弾き飛ばされてしまった。 すると怒声がし、少年の動きが止まった。 椅子の男が睨み、首を振っていた。 「やめろ...... パピ」 「これぐらいじゃ、まだまだお釣りがくる」 「よせ...... 頼む」 パピと呼ばれた少年は気を失っているリーダーを一瞥し、椅子に近づいた。 わたしは男と少女の縄を解いた。 立ち上がった少女は少年にくっつくと何度も腹の辺りに顔を擦りつけた。 「どっか痛くない?」 「パピーにあったら、なおったのん」 「よかった」 しかし、男の方はやはり重傷だった。 横にしようとしたが、彼は座ったままでそれを拒否した。 「医者に行かないと」 「それはない」 わたしの言葉に男は手を振り、シャツを捲(めく)った。 臍の脇に管(ホース)が差し込まれており、それは後ろにある〈消毒薬〉とラベルのある大きなプラスチック製の容器につながっていた。 「鉋で削ったりする間も痛みで失神させないためだそうだ。 おかげで俺の腸(はらわた)はドロドロだ。 もう原型も残っちゃいないだろう。 よくこんなことを考えつくもんだよ、はは。 俺はもう終わりさ。 赤ん坊だってわかる」 ホースを引き抜くと白い薬液と血の混じった桃色の体液が椅子から床に滴り拡がった。 わたしと男の目が合った。 そのまま男がパピに訊ねた。 「やっぱり、この人だったんだな」 「ああ。 そうだよ。 ボンベロの云っていたオオバカナコさ」 「あんた、オオバカナコか?」 「ええ。 そうよ」 男はじっとわたしを見、何かを読み取ったかのように溜め息を吐いた。 「パピ、この人を家に届けたらダフを連れてハコブネに戻れ」 「ジョーは? 一緒に帰ろう」 「俺はもうお役御免だ。 ここで奴らと一緒に掃除屋を待つことにするさ」 パピの目に涙が溜まっていた。 男はそれを見て頷いた。 皮がちゃんとしていれば、微笑んだのがもっとハッキリわかっただろう。 「あんた、俺たちはご覧のように訳アリでね」 「わかるわ。 この子は挨拶する代わりにナイフを投げつけてきたし」 「すまない」男はポケットから紙を差し出した。 「ところで、こいつの名を云えるか?」 それはふたつに折られた紙焼き写真だった。 「あんたが本当にオオバカナコ本人なのか確認したい...... 本物のカナコなら、誰なのかわかるはずだ...... 」 森のなかで撮られたもので、木立に革らしい黒の上下の男がひとり。 腰から上は写っていない。 〈彼〉はその足元にいた。 「そいつの名前は?」 今日、それまでのジェットコースターのような体験と、ああ無事だったのだという安堵が押し寄せ、思わずわたしは手で口元を押さえていた。 三人がわたしの答えを待っていた。 「菊千代よ...... 」 男がホッと溜め息を吐いた。 「ボンベロと一緒にやってきたんだ。 最初はどうにも怖ろしくて、近づくこともできなかったが...... 今ではそこのダフの良い遊び相手になってる」 少女が笑って頷いた。 「じゃあ、決まりだね。 カナコも一緒に」 「それは駄目だ」男がキッパリと告げた。 「どうして? ジョーはその為にここまで来たんだろ?」 「それは違う。 ここに来たのはダフを助け出すためだ。 それに...... そもそもハコブネを勝手に飛び出したおまえを捕まえるためだった」 「あんたら、みんな腰抜けだからだ」 男はわたしを見て云った。 そこにパピを責めるトーンはなかった。 「こいつはまだまだ子ども(ガキ)なんだ。 反抗ばかりしている。 俺はこんな子どもに人を殺させたりしたくないんだ」 「まだ半分も呑み込めていないんだけど。 彼はボンベロがわたしを呼んでると云ってたわ。 それはあなたたちと合流すると云うことなのね?」 「ああ」 「あなたたちは一体何なの? なぜこんな目に遭ったり、こんなことをするの?」 男は目を逸らした。 「申し訳ないが、それは話せない。 あんたは部外者だ」 「だから仲間にしようよ。 ボンベロも待ってる」 「そうはいかん。 この人にはこの人の生活がある。 無関係な人を戦地に送り込むようなわけにはいかない」 わたしは...... と口を開きかけた途端、パピに激しいタックルを仕掛けられ、わたしはふっ飛んだ。 棍棒で頭を殴られるような激痛と背中の痛みに悲鳴を上げると、既にパピは取り上げた銃でリーダーの顔面を殴りつけていた。 銃口と、椅子の男の胸の両方から煙が上がっていた。 「大丈夫!?」 胸に大穴の開いた男に取りつくと、既に彼はいなくなるところだった。 キャンティーンで何度も見た、命が沈むように溶けていく瞬間を男の目に感じた。 『あれをとめろ。 たくさんだ』 顔を上げると、男はもう消えていた。 パピはリーダーをまだ殴り続けていた。 肩から上はもう潰した肉塊にしか見えない。 「やめなさい!」わたしは少年に飛びかかった。 「何で止めるんだ!」必死に振り払おうとパピはわたしの腕の中で暴れ回った。 「ジョーがそう云ったの!」 わたしの声でパピの動きが止まった。 見ると少女が男の頭を静かに撫でていた。 パピは猟銃を捨て、男にふらふらと近づいた。 「死んだ」 彼はピースバッジの上着を剥ぎ取ると、ジョーの上半身を隠すように被せた。 「いい人だった。 みなのことを大切に考えてくれて......。 俺を助けたのもこの人だったんだ。 でも、もういない」 「彼をどうすればいいのかしら。 警察を呼ぶというわけにもいかなそうだし」 「ケンメーだ。 放っておけばいい。 こいつらの仲間が片づける。 すべて巧くやる。 今までもそうだったよ」 見ると袋男達は死んでいるわけではなかった。 それぞれが半死半生の態で咳き込んだり、苦痛の呻きを上げていた。 「本当は生きたまま焼き殺してやりたいけど。 そんな派手なことはしたくない」 「賢明だわ」 「あんたはどうする? 来るのか、来ないのか?」 パピの手を掴んでいた少女がわたしの手も握った。 柔らかな優しい手だった。 「カナコ、おなかへった」ダフはわたしを見上げた。 「そうね。 今はそれをすることね」 * 店に戻ると、既に夜が明けようとしてた。 「はい」 タオルと家の鍵を渡すと、パピが顔を顰(しか)めた。 「なに?」 「云っちゃなんだけど、あんたは堆肥から出てきた山犬みたいな臭いがするわ。 裏にわたしの家があるからシャワーを使いなさい」 パピはぶつぶつ文句を云いながら、裏に消えた。 わたしはダフに思いっきり甘いホットココアを出した。 彼女は椅子に座っても床に足がつかない。 「カナコ、おいしい」 彼女がひとりで飲めることを確認すると、わたしはキッチンに入り、大鍋に湯を沸かした。 大ぶりのニンニクを二玉取り出し、皮を剥く。 窓から地平線が見える。 その先がぐんぐん明るくなるのを感じながら、沸騰した鍋にパスタを投入する。 フライパンでオリーブオイルを温め、そのなかに大量のスライスしたニンニクと少々の鷹の爪を投げ込んでからも、まだ頭の整理はつかなかった。 考えろ、カナコ。 考えるんだ。 久しぶりにボンベロの生々しい怒気を含んだ声が甦ってきた。 空が見るたびにぐんぐん光度を増していた。 2006年には短篇「独白するユニバーサル横メルカトル」で日本推理作家協会賞を受賞。 2007年、同タイトルを冠した短編集が「このミステリーがすごい!」第1位に選ばれた。 2010年『ダイナー』で第28回日本冒険小説協会大賞と第13回大藪春彦賞をダブル受賞。 2017年より「週刊ヤングジャンプ」にてコミック化され、大人気連載中。

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