万引 家族 ネタバレ。 映画『万引き家族』ネタバレ考察。ラスト結末に見たスイミーの謎と秘密

【ネタバレ感想】『万引き家族』を徹底解説&考察!ラストシーンが意味する本当の家族の形とは

万引 家族 ネタバレ

Contents• 『万引き家族』のあらすじは?犯罪を通してつながっていた家族 物語は、街角のスーパーから始まります。 子供連れの中年男が買い物にやってきました。 2人は品定めをするふりをして、鮮やかな手際で商品を万引きして行きます。 男の名前は治、子供の名前は祥太でした。 2人は、帰り道の団地で、部屋から締め出されている少女・じゅりに出会います。 2人はじゅりを連れ帰ります。 家には、祖母の初枝、妻の信代、信代の妹の亜紀が暮らしていました。 じゅりが母親に疎まれていると知った治と信代は、じゅりを家族として受け入れる事にします。 一家の定収入は、初枝の年金でした。 治は日雇いで、信代はクリーニング工場で、亜紀はJK見学店で、祥太は万引きで収入を得ていました。 治が怪我をし、信代はリストラされ、一家に貧しさが迫ってきました。 ある朝、初枝が老衰で亡くなります。 一家は、死亡届を出さず、家の地下に遺体を埋めて、「誰もいなかった」事にします。 「りん」と名前を変えていたじゅりは、祥太をまねて万引きしようとし、見つかってしまいます。 祥太は、りんをかばうため、わざと捕まります。 りんと名乗るようになった少女だけでなく、 実は、全員が血縁関係を持たない、赤の他人でした。 治と信代は、元ホステスとその常連客。 祥太は、車上狙いをした時に車に居た少年です。 初枝とかろうじてつながりがあったのは、亜紀でした。 亜紀は、浮気して別の家庭を築いた初枝の夫の孫娘でした。 両親と折り合いが悪い亜紀に、初枝は声をかけ、「家族」として住むように誘ったのです。 初枝は、孤独を持て余していました。 そこで、治たちに声をかけ、疑似家族を作り上げて暮らしていたのです。 初枝は、月命日ごとに亜紀の家に出向き、小金をせびっていました。 一つの犯罪が表沙汰になった事で、真実が明らかになりました。 真実が明らかになった時、虚構の世界で作られた絆は消え去りました。 『万引き家族』というファンタジーに昇華された実話は、年金不正受給事件でした。 2010年、足立区で戸籍上111歳とされていた男性・加藤宗現(かとう そうげん)さんが、白骨化して発見されます。 加藤さんは、実は30年以上前に死亡していました。 家族は、死亡届を出さず、公立学校共済組合から年金を貰い続けていました。 受け取った年金は約915万円でした。 長女と孫は、後に詐欺で逮捕されます。 この足立区の事件を皮切りに、全国で類似の事件が相次いで発覚しました。 50年間も不正受給が行われていたケースもありました。 そして、「消えた高齢者」として社会問題化し、年金詐欺を働いた家族はバッシングされました。 このバッシングの激しさに違和感を覚えて、是枝裕和監督は、年金と万引きで生計を立てている一家の物語を着想したそうです。 「日本は経済不況で階層間の両極化が進んだ。 政府は貧困層を助ける代わりに失敗者として烙印を押し、貧困を個人の責任として処理している。 映画の中の家族がその代表的な例だ」 是枝裕和監督は、『万引き家族』の主人公一家が、決して特殊な存在ではないと強調しています。 スポンサーリンク.

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【ネタバレ有】映画「万引き家族」感想・考察と10の疑問点を徹底解説!/パルムドール受賞作品はダテではなかった!心動かされる傑作!

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とある一軒の平屋で暮らす柴田治(しばたおさむ)は、妻の信代(のぶよ)、息子の祥太(しょうた)、信代の妹の亜紀(あき)、そして母の初枝(はつえ)とともに身を寄せ合ってひっそりと生きていた。 彼らは、表向きには独居老人ということになっている初枝の年金と、万引きで盗んだものを生活の足しにして暮らしていた。 ある日、虐待を受けていた幼女を見つけ、「りん」と名付けて家族に迎え入れることにする。 社会的には底辺レベルの生活ながらいつも笑顔が絶えない柴田家であったが、あるできごとをきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、隠されていた事実が明らかになっていく。 登場人物紹介 柴田治(リリー・フランキー) 本作の主人公。 日雇い労働者として建設現場で働く。 常習的に万引きをしている。 柴田信代(安藤サクラ) 治の妻。 パートとしてクリーニング屋の工場で働く。 柴田亜紀(松岡茉優) 信代の妹。 風俗店で「さやか」という源氏名を使って働く。 柴田初枝(樹木希林) 治の母親。 夫とは離婚しており、年金で生活している。 柴田祥太(城桧吏) 治の息子。 治と手を組んで万引きをしている。 学校には通っていない。 ゆり(=りん)(佐々木みゆ) 両親にネグレクトされているところを治たちに保護され、柴田家で暮らすようになる。 [出典: ] この先、『万引き家族』のストーリーを結末まで解説しています。 ネタバレを含んでいるためご注意ください。 新たな家族の迎え入れ 東京の下町にポツンと取り残された、今にも壊れそうな平屋。 この家は、表向きには柴田治の母親・初枝がひとりで暮らしているということにしているが、実際には治と妻の信代、信代の妹・亜紀、治の息子・祥太を加えた、柴田家の5人が身を寄せ合って生活していた。 彼らは仕事の収入に加えて、初枝の年金と、万引きで生計を立てていた。 とある冬の寒い日、治はいつものように息子の祥太とスーパーマーケットで万引きを働いていた。 帰り道、 団地の部屋から閉め出された幼い女の子を見つけた治は、放っておくことができず自宅に連れて帰る。 女の子は「ゆり」と名乗った。 家族とともに夕食をとらせた後、治と信代はゆりを団地まで送り届けに行くが、「産みたくて産んだわけじゃない」などと男女の争う声を部屋の外で聞き、ゆりを連れてもう一度柴田家に引き返す。 ゆりの体にはあざややけど痕も見つかり、虐待を受けていると悟った信代は、 「 ゆりを一緒に住まわせよう」と提案する。 亜紀は「誘拐になるのではないか」と言って反対するが、信代は「保護」だと言い張り、 ゆり自身も柴田家で暮らすことを選ぶ。 柴田家の日常 いつものように、治は建設現場の仕事に、信代はクリーニング店の工場での仕事に出かける。 信代はポケットから見つかったものやネクタイピンを度々くすねていた。 初枝は年金を受け取りに、亜紀は勤め先の風俗店で常連客「4番さん」の相手を、そして祥太はゆりを連れて駄菓子屋で万引きをする、といった日常を送っていた。 ある日、治は仕事中に足を骨折し、仕事に行けない事態になってしまう。 労災が下りることをあてにするが、結局のところ日雇い労働者の彼に労災は下りず、ますます年金と万引きを頼りに生活せざるを得なくなるのであった。 「ゆり」の名前を「りん」に 2か月経ってもゆりの捜索願が出された様子はなかった。 しかし、その後、祥太がテレビで行方不明事件として報道されているのを見つける。 ゆりの本名は「北条じゅり」だった。 それでも ゆりは本当の親のもとに帰りたがる素ぶりを見せない。 そこで一家は周りにばれないよう、 ゆりの髪を短く切り、「りん」という名前をつけるのであった。 こうして じゅり(=ゆり)は「りん」として柴田家の6人目の家族になった。 信代が初枝に言った「こうやって自分で選んだ方が絆が強いんじゃない?」という言葉どおり、りんと柴田家の絆は深まっていくのであった。 仕事を失う信代、亜紀の実家を訪ねる初枝 仕事を休んでいた治であったが、骨折が治ったあとも働きに出ることはなく、相変わらず祥太やりんを連れて万引きをしていた。 信代が働くクリーニング店は、リストラのため信代とその同僚の2人のどちらかが仕事を辞めるよう迫る。 りんを家にかくまっていることを知った同僚に、「仕事を譲らなければりんのことをばらす」と脅され、信代は仕事を辞めざるを得なくなった。 こうして、柴田家はまたしても収入源をひとつ失ったのであった。 一方、 初枝は毎月こっそりと亜紀の実家を訪ねていた。 実は亜紀の実家というのは、初枝の別れた夫(=亜紀の祖父)が後妻(=亜紀の祖母)との間にもうけた息子夫婦(=亜紀の両親)の家で、慰謝料として初枝に毎回お金を渡していたのだった。 家族との折り合いが悪く柴田家で生活している亜紀だが、亜紀の両親は表向きには亜紀を長期留学に行かせていることにしており、亜紀の妹である次女はたっぷりと愛情をかけて育ててもらっている。 そんな亜紀のコンプレックスの対象である妹の名前は、亜紀が風俗店で源氏名として使う「さやか」なのであった。 家族団らんの海水浴 夏になり、柴田家は家族そろって電車で海に出かける。 りんが着ている水着は初枝らが万引きで手に入れたものであったが、りんは嬉しそうにはしゃぐ。 楽しそうに波に流されて遊ぶ治と祥太の姿は、仲の良い親子そのものだ。 相変わらず 裕福とは程遠い暮らしぶりの柴田家であったが、家族はみんな笑顔にあふれ、貧しいながらも幸せに包まれていた。 そんな様子を、初枝はひとり砂浜に座って、ぼそぼそと何やらつぶやきながら眺めるのであった。 初枝の死去 ほどなくして、 初枝は自宅で眠ったまま息を引き取る。 しかし、残された家族は葬式をするお金もなく、初枝が亡くなったことがばれると年金を受け取ることができなくなる。 そのため、 初枝の遺体を自宅の床下に埋めることにする。 後日、 信代は初枝の年金を不正に引き出しに行くのであった。 家の中からは初枝が貯めこんでいたへそくりが見つかり、治と信代は声を上げて喜ぶ。 しかし、そんな大人たちを横目に浮かない表情の祥太。 祥太はこの頃から、自分たちがしていることのおかしさを感じ始め、積極的に彼らを手伝わなくなっていった。 事件勃発で家族はバラバラに ある日、祥太はりんを連れていつものスーパーマーケットに来ていた。 りんに見張りをさせ自分が万引きをするつもりが、りんも万引きをしようとしてしまう。 りんの万引きが店員にばれそうなことに気づいた祥太は、自らがおとりになるべく、わざと商品を床に散らかしミカンを持ったまま逃走する。 ところが、追いかけてきた店員らに挟みうちにされ、逃げ場をなくした祥太は崖から飛び降り、病院送りになってしまう。 このままではすべてが警察にばれてしまうという窮地に立たされた家族は、 祥太を見捨てて逃げることを選択する。 しかし、 荷物をまとめて家を出ようとしたところを警察に見つかり捕まってしまう。 ここから家族はバラバラになり、 りんは実親のもとに返され、残りの3人はそれぞれ事情聴取を受けることになる。 家族が抱えていた秘密 事情聴取が進められるなかで、柴田家の家族が抱えていたそれぞれの秘密が明らかになっていく。 実は治、信代、祥太は全員偽名で、治らと祥太は血のつながりのない他人であった。 また、治と信代は過去に殺人を犯しており、治には前科があった。 初枝は、このような事情を抱えた彼らを 家族のように迎え入れていただけで、治とも実の親子ではなかったのである。 つまり、 「万引き家族」にはまったく血縁関係はなく、ただただ心のつながりによって家族のように一緒に暮らしていただけだったのだ。 前科がある治をかばって、信代はすべて自分ひとりでやったことだと供述し、懲役5年の刑に服すこととなる。 祥太には、家族が祥太を置いて逃げようとしていたことも伝えられる。 その後バラバラになった家族であるが、 治はひとり暮らしを始め、祥太は施設から小学校に通うことになる。 亜紀はこれまで自分たちが暮らした家を訪れるが、もはやそこに家族の温かみはなく、もぬけの殻となっているのであった。 しばらくして、治は祥太を連れ、信代との面会に訪れる。 そこで信代は祥太に、 松戸のパチンコ屋の駐車場で車中に放置されていた祥太を治が連れ帰ったことを明かす。 その気になれば両親を探せるよう、車の情報も教えるのであった。 その夜、祥太は治の家に泊まることにした。 2人は一緒にご飯を食べ、雪だるまを作り、本当の親子のような時間を過ごした。 治と同じ布団に入った祥太は、治たちが自分を置いて逃げようとしていたのは本当なのか尋ねる。 治は正直に認め、「おじさんに戻るよ」と返すのだった。 翌日、祥太は施設に帰るため向かったバス停で治に、 わざとばれるように万引きしたことを明かす。 そのままバスに乗り込んだ祥太は、走って追いかける治の姿を車中から見つめ、何かをつぶやくのであった。 実親のもとに返されたじゅり(=りん)は、またしてもネグレクトを受け、治たちに拾われたときと同じく、閉め出された部屋の外でひとり遠くを見つめて何かをつぶやいているのであった。 『万引き家族』の感想 それぞれの登場人物が抱えていた秘密が徐々に明らかになっていき衝撃を受けると同時に、ただ「つらい」という言葉で表すには難しい、これまで味わったことのないような感情を抱かされました。 誰ひとりとして潔白で正しい生き方をしてきていないけれども、なぜか誰も悪くないと思えて責める気になどなれないのです。 そんな感情とは対照的に、淡々とした口調で詰め寄ってくる警察官の姿に憎しみさえ覚えました。 「犯罪でしかつながれなかった家族」が主役の本作品を見て、家族とは何なのかということを考えさせられました。 柴田家の人たちは血のつながりはありませんでしたが、そこらの家族以上に家族らしく深い絆でつながっていて、法律や正義だけでははかることのできない心のつながりのようなものを感じました。 ある意味、これこそが 本当の家族と言っても良いのではないでしょうか。

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映画『万引き家族』祥太を中心に見るとわかりやすい/ネタバレ感想と評価

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Contents• 万引き家族あらすじ 是枝監督といえば 過去の話題作としては「誰も知らない」で育児放棄の問題に焦点を当てていたり、 福山雅治さんが主演で話題になった「そして父になる」で取り違いのために別の夫婦の子供を育てていたという衝撃的な2つの家族を描いていたりと 様々な家族の形を映画で表現されているイメージがあります。 そして、今回の「万引き家族」も特殊な家族が主役の作品です。 舞台は東京の下町。 日雇いの仕事をしている父・柴田治とクリーニング店で働く妻・信代。 息子の翔太に 風俗店で働く信代の妹の亜紀。 そして家主である祖母の初枝の少し複雑な5人家族を描いています。 この家族は祖母・初枝の年金、治と翔太が行う「万引き」で生計を立ているという闇を抱えている家族でした。 社会的底辺と思えるこの家族ですが、それでも笑いが絶えない生活をしていました。 そんな家族に冬のある日、治が近所の団地で一人震えている少女「ゆり」を見つけ連れて帰ります。 体中に傷のあるゆりの境遇を慮った家族は6人目の家族として迎え入れ生活を送りますが、 そんな柴田家に事件が起こり、家族の秘密が次々明らかになっていくという話になっています。 万引き家族キャスト キャストについても紹介しておきますね! 今回是枝監督が「今特別な瞬間を見ていると感じた瞬間がたくさんあった」とコメントしている通り、 出演俳優さん、女優さんの演技がとてつもなく 確かにキャストを確認してもかなり実力派な方々ばかりですね! この後の解説でも出てくるので一通り見ておいてください! 柴田治:リリー・フランキー 柴田信代:安藤サクラ 柴田亜紀:松岡茉優 4番さん:池松壮亮 柴田祥太:城桧吏 ゆり:佐々木みゆ 柴田譲:緒形直人 柴田葉子:森口瑤子 北条保:山田裕貴 北条希:片山萌美 川戸頼次:柄本明 前園巧:高良健吾 宮部希衣:池脇千鶴 柴田初枝:樹木希林 引用:wikipedia ネタバレ無し万引き家族の感想 見た後の感想としては家族とは何かを考えさせる映画だったと思います。 もともと家に連れ帰って一緒に暮らしだしたゆりが家族と言えるのかという話かと思ったら なかなか良い意味で期待を裏切る作品でした。 今の社会では子供の虐待とか孤独死とかいろいろ悲しいニュースが多いと思います。 血のつながった家族の関係が希薄だったり、その関係が子供を死なせてしまったり。。 そんな中で「万引き家族」は家族の本質ってどこにあるんだろうと考えさせられるものでした。 血の繋がりがなくても、お互いの関係をはっきり口にしなくても、 相手に醜いところがあっても、なんの見返りもなく受け入れられたら それはもう家族なんじゃないかと考えさせられた映画でした。 これは絶対見たほうが良い!! 万引き家族ネタバレ結末の感想や解釈! さて、この見出しは注意になります! ここから先は具体的に映画のシーンなんかを抜粋して感想や解釈を書いていこうと思います! 見てしまっても俳優さん・女優さんの演技を実際に見に行く価値は十分にあるのですが、 映画を見てからって方はここから先は読まないでください! 万引き家族で治(リリー・フランキー)が男の子(城桧吏)に祥太と名付けた意味とは? 映画の中でも 最も重要な人物は男の子の祥太だと思いました。 万引きをするのはいつも祥太ですし、柴田家に事件をもたらすのも祥太です。 そんな重要人物の祥太ですが、 この映画の最大のポイント(管理人がそう思った)は 治がなぜ男の子に祥太と名前をつけたのか?ということ。 祥太とはもともと治の本名であったと終盤明かされます。 警察が治に向かって「翔太はあなたの本名ですが、なぜ子供に祥太と名前をつけたのか」と問うシーンがあります。 その答えに対し治は「そりゃ」と答えようとしてた瞬間シーンが変わります。 治はなんと答えようとしたのか? きっと 治は男の子との「絆」がほしかったのではと思います。 劇中でも治が祥太に自分を父親と呼ばせようとするシーンがあったり、 ゆりのことを祥太の妹だと言い聞かせているシーンでは 家族であることに強いこだわりを持っていることを感じさせました。 劇中、 治の妻・信代が実は子供ができない体であるとわかります。 治と信代は痴情のもつれで過去に人を殺してしまっているのですが、 そこまで愛し合った二人の割にあまり夫婦の仲はありません。 亜紀(松岡茉優)が治に「信代さんとはいつやっているの?」と 問いかけるシーンがありますが治は適当に流します。 劇中に一度だけ治と信代の夫婦の仲の描写があるのですが、 そのあと治は嬉しそうに「これはできたな」と鼻歌交じりに何度もつぶやきます。 また、治だけではなく 信代も商店街を祥太と歩いている時に「お母さんコロッケを晩御飯にどうだい?」とお店の人に声を書けられて とてもうれしそうにします。 以上の描写から、 治と信代は愛し合っており、 二人とも子供や家族がほしかったが 過去の事件や信代の体が原因で家族を持つことができなかったのではないでしょうか。 愛し合っているのに夫婦の仲がなかったのは家族が持てない現実を直視してしまうから。 そして、家族が欲しい思いは祥太の誘拐やおばあちゃん(樹木希林)との同居を始める動機になったのだと思います。 信代が警察におばあちゃんを埋めたことに対して「死体遺棄は重い罪ですよ」と言われた時に 「捨てたんじゃありません。 拾ったんです。 捨てた人は別にいるんじゃないですか?」 といったのには家族を持てなかったことに対するいろんな思いが込められていたんだと思います。 そして、本当の家族を持つことができなかった治は 血のつながらない男の子に自分の本名を付けることで 「家族の絆」を持ち「本当の家族」になりたかったのではないでしょうか? 万引き家族は本当の家族? 映画では人のものを盗んだりして 人間としてはかなり問題がある描写をされる治。 そんな治なので、祥太が警察に捕まった時に 本性が出て祥太を見捨てて逃げようとする場面があります。 「本当の家族なら逃げないはず」と警察も祥太に対して指摘しています。 また、信代も最後に祥太に本当の家族について教えた後に 治に対し て「私達じゃ無理だったのよ。 この子の親になるのは」ということも言っています。 きっと治も信代も家族が欲しくて 血のつながらない「他人」を家族として暮らしていましたが、 実際には家族になるのは無理だと気づいていたのでしょう。 どこか本当の家族ではないという思いがあったので治は祥太を置いて逃げだしてしまいます。 映画のラストに治は祥太からの「僕をおいて逃げようとしたの?」という問いかけに対して 「逃げようとしたごめん」「もう、おじちゃんに戻るな」というようなことを言います。 ここで 治は家族であることを諦めますし、(少なくとも宣言しています) 祥太も治が自分をおいて逃げようとしたことを本人から聞いてしまいます。 柴田家の最後に残った二人の解散のシーンです。 形だけ見れば 家族は全員がばらばらになり、家族になれなかった結末のように見えます。 しかし、 最後に二人が分かれるシーンで、祥太が乗るバスに治は「祥太!」と叫びながら追いかけます。 また祥太も治がしたことを理解した上で、別れ難そうにバスの中から振り返って治の姿をずっと見ている描写があります。 いろいろなことがわかり、家族がバラバラになってしまった柴田家ですが、 このシーンでは治と祥太の行動は本当の家族のようだったと思いました。 息子と分かれる父親がどうしてもバスを追いかけてしまう姿や、 相手の醜さや裏切られたことも受け入れてなお、別れ難そうにバスの中から振り返る子供。 治と祥太の間に本当の家族の姿を見たように思いました。 まとめ ということで「万引き家族」かなり興味深い映画だったと思います。 また、治と信代は家族を得ることができなかったと思っているかもしれませんが、 最終的には家族を得ることができたのではないかと考えます。 是枝監督は「誰も知らない」のイメージが個人的には強く、 かなりテーマが重厚な映画を作られる印象ですが 今回の万引き家族もさすがのストーリーとテーマ性のものだったと思います! パルム・ドールの受賞のときに「映画を撮り続ける勇気をもらえます」と語られていましたが 今後の是枝監督の作品も楽しみに待ちたいと思いました!.

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