ヤリス 新型。 【新型ヤリス 評判/欠点/短所/長所/口コミ/メリット/デメリット】狭い、後方視界が悪い、価格が高い、乗り心地、燃費が良い、など

新型「ヤリス」買うならこれ!試乗でわかったベストグレードや必須装備を徹底解説

ヤリス 新型

トヨタのコンパクトカーとして日本では20年間、3世代続いたヴィッツが、車名を「ヤリス」に変えて2019年12月20日に発表され、2020年2月10日に発売となった。 実はコロナウィリスの影響で2020年2月下旬に新型ヤリスの試乗会が行われる予定だったが、ようやく試乗・撮影できる機会を得た。 先代のヴィッツは、モデル末期となった2019年も、国内新車販売台数にて8万1554台を誇り、登録車販売台数ランキングも10位を獲得するなど、まさに日本を代表するコンパクトカーだった。 欧州市場でも評価が高く、ヤリス(日本名:ヴィッツ)は、2019年、欧州Bセグメントにおいて、販売台数6位と健闘している。 欧州市場で使われてきたヤリスの名称を日本でも使うことにしたということは、グローバルモデルとして戦う覚悟をしたということだろう。 はたして、新型ヤリスは世界のコンパクトカーのベンチマークとなりうるのか? 今回は1. 5LハイブリッドのヤリスハイブリッドZを徹底試乗! 文/自動車ジャーナリスト 吉川賢一 写真/平野学 動画/豊国印刷・川本直人 廣田智大 見た目の質感は非常に高く、欧州車のコンパクトカーに近い。 取材車はヤリスの最上級グレードのハイブリッドZ 新型ヤリスは、コンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)を初採用、軽量かつ高剛性、低重心なボディとなりました。 ハイブリッドシステムは、従来と同様の「THSII」ですが、エンジンには、新開発の1. 5L、直3ダイナミックフォースエンジンを採用した新世代ハイブリッドシステムを搭載し、力強くシームレスな走りとともに、クラス世界トップレベルとなるWLTCモード燃費36. またガソリン車は、1. 5LNAエンジンに、スムーズでダイレクトな加速のダイレクトシフト(ダイレクトシフトCVT、または6速MTを採用、さらには1Lエンジンと小型軽量化したCVTの組み合わせもラインアップしています。 Aピラーが寝ていて実に伸びやかで均整の取れたプロポーションだ 空力を意識させるテールランプやリアのルーフライン フロントデザインはトヨタが共通化を進めているキーンルックですが、サイドからグリルに向かって絞り込むような流れを入れたことで、フロントはシャープで凛々しいスタイリングになりました。 また、陰影のついたリアフェンダー周りや、リアウィンドウからテールランプ周りまでをブラックで統一したことで、小気味良く走りそうなオーラが出ている秀逸なデザインです。 5ナンバーサイズということもあり、インテリアに広さは感じられませんが、運転席の周囲は、凝縮されたコクピットのような印象を強く感じます。 ステアリングには調整量の大きくとれた、チルトとテレスコピックが設定されており、体格に合わせたドライビングポジションが決めやすいです。 また大型のディスプレイオーディオの位置が、ダッシュボード上の高い位置に配置されており、運転中の視線移動量が少なくてすみます。 シートが大型でしっかりした作りで好印象。 シートバックがラウンド型で、背中にかかる面圧を分散するので長距離ドライブでも疲れにくい。 取材車のシートは合成皮革+ツィード調ファブリックのメーカーオプション(1万1000円) リアシートの居住性ですが、ほぼ同じ時期にデビューした新型フィットと比べてみると、さすがに狭く感じます。 でも前席に身長165cmの筆者が座って、膝前空間にこぶし1つ半、頭上空間もこぶし半分ほど入りますので、窮屈というほどではありません。 新型フィットはファミリー向け、それに対して、新型ヤリスは上にアクアがありますので、新型ヤリスは走りを中心に考えた、必要充分なパッケージングを取ったと考えることができるでしょう。 新型ヤリスの大きなポイントは素晴らしいハンドリング性能! クルマと土台となるプラットホームは軽量かつ高剛性、低重心なコンセプトで開発されたコンパクトカー用のGA-Bプラットホームを初採用している。 GA-Bプラットホームの採用により、ヤリスは現行型ヴィッツに対し、車重はエンジンの3気筒化なども含め50kg軽量化され、ねじり剛性を30%以上強化、重心高は15mm低くなっており、ハンドリングや乗り心地、静粛性といった動的な質感の向上が期待される 車重1090kgと、ハイブリッド車にしては軽量なボディのおかげで、コーナーへのターンインや、旋回中のステアリング切り増し操作にも、クルマがしっかりと応答してくれる、素晴らしいハンドリング性能を持っています。 加速は力強く滑らか、かつ旋回中のブレーキングも安定しており、安心感と楽しさを持ち合わせています。 コーナリング中にあるギャップを乗り越えた際など、若干タイヤが跳ね上げられる印象はあるものの、揺れのおさまりが速いので、ロールやピッチングといったボディモーションが小さく感じられ、安心感が高いです。 登坂ではエンジンがしきりにかかりますが、エンジンのサウンドやフィーリングは悪くはなく、小気味良く加速ができることは、非常に良い点です。 高速道路での直進安定性の高さはヤリスがコンパクトカーであったことを忘れるほどだったという 先進運転支援を使わずとも直進性が高く、ステアリングに手をそっと添えているだけで、真っすぐに走ります。 自然なフィーリングに設定されたEPS(電動パワーステアリング)の恩恵もあり、ステアリング中央に戻される復元力が強いことも影響しています。 また、先進運転支援を入れれば、コンパクトカーであったことを忘れるほどに、高速走行時の安心感が得られます。 なお、LTA(レーントレースアシスト)には、走行車線の中央を狙って走るモードと、走行車線を外れそうになるとステアリングが戻されるモードの2パターンが用意されており、ドライバーの好みで設定できますので、LTAの動作が煩わしい方には、後者をお薦めします。 良い点(2)実燃費でも30km/L越え。 燃費を悪くしようにも悪くできない!? 新型ヤリスのハイブリッド車は、走行中にエンジンを停止できる速度上限が、これまでの70km/hから130km/hまで引き上げられており、高速道路巡行中は、アクセルペダルを戻すとエンジンが停止し、モーター駆動となります。 試乗時の燃費は、高速道路走行にて30. 5km/L、箱根の山を上り下りした最終燃費でも25. 5km/Lを記録するなど、まさに驚異的でした。 4km/L ・市街地モード燃費:35. 5km/L ・郊外モード燃費:38. 5km/L ・高速道路モード燃費:33. 6km/L ・市街地モード燃費:32. 7km/L ・郊外モード燃費:35. 3km/L ・高速道路モード燃費:30. 5L、直3ハイブリッド 91ps/12. 2kgm(エンジン)+80ps/14. 4kgm(フロントモーター)。 4WDは+リアモーター(5. 3ps/5. 5L、直3NA 120ps/14. 5L、直3ハイブリッド ハイブリッドX:36. 0km/L、ハイブリッドG:35. 8km/L、ハイブリッドZ:35. 5L、直3NA Z、X:21. 6km/L(CVT)、G:21. 4km/L(CVT)、6MT(Z、G、X)は19. 白線(黄線)が見えにくい、または見えない場合も、先行車を追従してステアリング操作を支援 ヤリスにも当然、渋滞時の自動追従システムがあるものだと考えていましたが、意表を突かれました。 6速MT仕様を設定していることでシステムの作り分けが大変だったのか、カメラやセンサーなどにかかるコストがネックだったのか、理由は分かりませんが、 ACC(アダプティブクルーズコントロール)とLTA(レーントレースアシスト)が時速30km/h以下になるとカットされるには意外でした。 競合車である「ホンダフィット」には標準装備されており、ホンダは軽自動車にもつけています。 次のヤリスのモデルチェンジまで、6、7年このままで売るつもりなのでしょうか。 気になる点(2)欧州車系のクルマと比べ、ドアを閉めた時の音が安っぽい インテリアの新しさや質感の高さ、作りのいいシートはいいのだがドアを閉める時の音が安っぽいとのこと ドアヒンジ構造やドアパネルの高剛性化、ウェザーストリップの形状やドアストライカーの対策など、ドアを閉めた時の音の改善は、トヨタの技術力であれば、問題なくできるはずです。 ヤリスは、海外でも売る世界戦略車です。 ヤリスから、金属同士がはまり合うような「ジャギッ」という剛性の高さを感じるドアの閉まる音が聞こえたら、それだけでポイントをつけたくなるでしょう。 気になる点(3)右足の足置きも欲しかった! ACCやLTCといった先進運転支援技術は、長距離移動の必須装備として、ますます装着率があがっていくと考えられます。 ACCを入れたあとは、アクセルペダルの上で右足を軽くのせるよりも、右側のタイヤハウス裏側に足を置きたくなるのは、筆者だけでしょうか。 VWゴルフにあるような、立派な右足用のフットレストは必要ありませんが、2、3cmの平面を作ってもらうだけでもいいのです。 ちなみに新型フィットには、右足を置くエリアが用意されています。 3/ヤリスは世界のコンパクトカーのベンチマークとなるのか? 欧州BセグメントNO. 1を狙えるレベルにあるという新型ヤリス まるで「弾丸」のようなデザインとなった新型ヤリス、車幅拡大を進める欧州Bセグメントのクルマに対し、車幅1700mmを死守したパッケージングは「素晴らしい!」の一言に尽きます。 日本市場を意識してくれた表れであり、拡幅をせずともTNGAプラットフォームによって、操縦安定性の競争力は保てるという自信なのでしょう。 また、ご存知の通り、大胆な作り分けをしたGRヤリスが存在しますので、パフォーマンスが必要な方はそちらをどうぞ、という見事な分業もなされています。 ヤリスが「超優秀なコンパクトカー」であることは間違いないですし、国内販売台数NO. 1を競う一台となるでしょう。 しかし、クルマの細部の作り込みにおいて、欧州車のコンパクトカーと比べると、まだ粗さや妥協があるように筆者には見えます。 前章で挙げさせていただいた課題は、欧州車であればできていることです。 ヤリスは、海外市場で勝負をしてきたコンパクトカーであり、知名度も十分に高いクルマです。 特に欧州市場では、ラリーで活躍したヤリスWRCのイメージが強く浸透しています。 耐久性が高く、スポーティで良く走り、リーズナブルなコンパクトカーとしての地位を確立し、強力なライバルのいる欧州市場において、ランキング上位に入り込むことができています。 ちなみに、2019年の欧州市場の新車販売台数ランキングで、Bセグメント1位はルノークリオ(日本名ルーテシア)、2位VWポロ、以降、フォードフィエスタ、プジョー208、オペルコルサと続き、ヤリスは6位にランクインしています。 欧州Bセグメントのクルマの平均価格は、約1万6000ポンド~(約200万円)と比較的安く、それゆえに電子制御ショックのような高価なアイテムは使うことはできません。 コストをあまりかけられず、ボディがコンパクトなクルマを、高速走行中でも、いかに安定させるのか。 経験とアイディア、それを実行する技術力が求められます。 「欧州市場でのコンパクトカーカテゴリーのNO. 1を獲得する」。 これを日本車メーカーで達成できるのは、現時点ではおそらくトヨタのヤリスだけでしょう。 競合揃う欧州市場で、Bセグメント1位を獲得するジャパニーズコンパクトカー。 自動車メーカーの元開発エンジニアとして、一目見てみたいものです。 まとめ コーナリング性能8. 5点、高速直進安定性9点、走りの質感9点と、走りの部分に高得点を付けた 日本市場に合わせて、一般道走行中の静粛性を上げ、やたらに足回りを柔らかくして、路面とのあたりが丸くなるように見せたクルマは多くありますが、それはトレードオフとなる操縦安定性を犠牲にしているだけで、ポテンシャルが上がっているわけではありません。 筆者が考えるコンパクトカー設計のあるべき姿は「設計自由度が狭いなかで、弱点である走りの安定性を成立させるためにどれほど注力したか」が分かること。 やればできるのに、妥協した様子がうかがい知れてしまうのは、元自動車開発エンジニアとしては、非常に残念なことです。 「世界に誇れるクルマに仕上がっているのか」。 我々のような自動車ジャーナリストだけでなく、ユーザーの皆さんが厳しい目を持ち、改善すべきポイントは、きちんと自動車メーカーへSNSなどを通して意見をする。 自動車メーカーでは我々が考えている以上に、巷に流れるユーザーの声を見ています。 2020年の日本およびヨーロッパのカー・オブ・ザ・イヤー、そして登録車販売台数で上位にどこまで迫れるのか、2020年末が非常に楽しみな一台です。 <元開発技術者目線から見た辛口採点チェック!! 5点/軽めの手応えの操舵力。 補舵力も軽め。 旋回中の操舵にもキビキビ応答する。 路面の突起を華麗にいなす。 きつめの登坂路でも加速が続く。 5点/前席は快適な広さ。 シートの形状が身体にフィット。 操縦安定性がよい。 乗り心地はフワフワせずにダンピングが適度に効いており、様々なシチュエーションで走らせやすい。 ロードノイズの消し込みもうまくできている。 ハイスピードでのコーナリング中に横によれる動きをする時があった。 先進運転支援は30km/hでカットされるのはマイナス。 コストパフォーマンスは素晴らしい。 必要な装備に絞ってカスタマイズすれば、価格も抑えられ、満足のいく一台になる。 4km/L(取材車は32.

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安全・走行性能が優れているのはどっち!? 新型ヤリスvs新型フィット

ヤリス 新型

トヨタのコンパクトカーとして日本では20年間、3世代続いたヴィッツが、車名を「ヤリス」に変えて2019年12月20日に発表され、2020年2月10日に発売となった。 実はコロナウィリスの影響で2020年2月下旬に新型ヤリスの試乗会が行われる予定だったが、ようやく試乗・撮影できる機会を得た。 先代のヴィッツは、モデル末期となった2019年も、国内新車販売台数にて8万1554台を誇り、登録車販売台数ランキングも10位を獲得するなど、まさに日本を代表するコンパクトカーだった。 欧州市場でも評価が高く、ヤリス(日本名:ヴィッツ)は、2019年、欧州Bセグメントにおいて、販売台数6位と健闘している。 欧州市場で使われてきたヤリスの名称を日本でも使うことにしたということは、グローバルモデルとして戦う覚悟をしたということだろう。 はたして、新型ヤリスは世界のコンパクトカーのベンチマークとなりうるのか? 今回は1. 5LハイブリッドのヤリスハイブリッドZを徹底試乗! 文/自動車ジャーナリスト 吉川賢一 写真/平野学 動画/豊国印刷・川本直人 廣田智大 見た目の質感は非常に高く、欧州車のコンパクトカーに近い。 取材車はヤリスの最上級グレードのハイブリッドZ 新型ヤリスは、コンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)を初採用、軽量かつ高剛性、低重心なボディとなりました。 ハイブリッドシステムは、従来と同様の「THSII」ですが、エンジンには、新開発の1. 5L、直3ダイナミックフォースエンジンを採用した新世代ハイブリッドシステムを搭載し、力強くシームレスな走りとともに、クラス世界トップレベルとなるWLTCモード燃費36. またガソリン車は、1. 5LNAエンジンに、スムーズでダイレクトな加速のダイレクトシフト(ダイレクトシフトCVT、または6速MTを採用、さらには1Lエンジンと小型軽量化したCVTの組み合わせもラインアップしています。 Aピラーが寝ていて実に伸びやかで均整の取れたプロポーションだ 空力を意識させるテールランプやリアのルーフライン フロントデザインはトヨタが共通化を進めているキーンルックですが、サイドからグリルに向かって絞り込むような流れを入れたことで、フロントはシャープで凛々しいスタイリングになりました。 また、陰影のついたリアフェンダー周りや、リアウィンドウからテールランプ周りまでをブラックで統一したことで、小気味良く走りそうなオーラが出ている秀逸なデザインです。 5ナンバーサイズということもあり、インテリアに広さは感じられませんが、運転席の周囲は、凝縮されたコクピットのような印象を強く感じます。 ステアリングには調整量の大きくとれた、チルトとテレスコピックが設定されており、体格に合わせたドライビングポジションが決めやすいです。 また大型のディスプレイオーディオの位置が、ダッシュボード上の高い位置に配置されており、運転中の視線移動量が少なくてすみます。 シートが大型でしっかりした作りで好印象。 シートバックがラウンド型で、背中にかかる面圧を分散するので長距離ドライブでも疲れにくい。 取材車のシートは合成皮革+ツィード調ファブリックのメーカーオプション(1万1000円) リアシートの居住性ですが、ほぼ同じ時期にデビューした新型フィットと比べてみると、さすがに狭く感じます。 でも前席に身長165cmの筆者が座って、膝前空間にこぶし1つ半、頭上空間もこぶし半分ほど入りますので、窮屈というほどではありません。 新型フィットはファミリー向け、それに対して、新型ヤリスは上にアクアがありますので、新型ヤリスは走りを中心に考えた、必要充分なパッケージングを取ったと考えることができるでしょう。 新型ヤリスの大きなポイントは素晴らしいハンドリング性能! クルマと土台となるプラットホームは軽量かつ高剛性、低重心なコンセプトで開発されたコンパクトカー用のGA-Bプラットホームを初採用している。 GA-Bプラットホームの採用により、ヤリスは現行型ヴィッツに対し、車重はエンジンの3気筒化なども含め50kg軽量化され、ねじり剛性を30%以上強化、重心高は15mm低くなっており、ハンドリングや乗り心地、静粛性といった動的な質感の向上が期待される 車重1090kgと、ハイブリッド車にしては軽量なボディのおかげで、コーナーへのターンインや、旋回中のステアリング切り増し操作にも、クルマがしっかりと応答してくれる、素晴らしいハンドリング性能を持っています。 加速は力強く滑らか、かつ旋回中のブレーキングも安定しており、安心感と楽しさを持ち合わせています。 コーナリング中にあるギャップを乗り越えた際など、若干タイヤが跳ね上げられる印象はあるものの、揺れのおさまりが速いので、ロールやピッチングといったボディモーションが小さく感じられ、安心感が高いです。 登坂ではエンジンがしきりにかかりますが、エンジンのサウンドやフィーリングは悪くはなく、小気味良く加速ができることは、非常に良い点です。 高速道路での直進安定性の高さはヤリスがコンパクトカーであったことを忘れるほどだったという 先進運転支援を使わずとも直進性が高く、ステアリングに手をそっと添えているだけで、真っすぐに走ります。 自然なフィーリングに設定されたEPS(電動パワーステアリング)の恩恵もあり、ステアリング中央に戻される復元力が強いことも影響しています。 また、先進運転支援を入れれば、コンパクトカーであったことを忘れるほどに、高速走行時の安心感が得られます。 なお、LTA(レーントレースアシスト)には、走行車線の中央を狙って走るモードと、走行車線を外れそうになるとステアリングが戻されるモードの2パターンが用意されており、ドライバーの好みで設定できますので、LTAの動作が煩わしい方には、後者をお薦めします。 良い点(2)実燃費でも30km/L越え。 燃費を悪くしようにも悪くできない!? 新型ヤリスのハイブリッド車は、走行中にエンジンを停止できる速度上限が、これまでの70km/hから130km/hまで引き上げられており、高速道路巡行中は、アクセルペダルを戻すとエンジンが停止し、モーター駆動となります。 試乗時の燃費は、高速道路走行にて30. 5km/L、箱根の山を上り下りした最終燃費でも25. 5km/Lを記録するなど、まさに驚異的でした。 4km/L ・市街地モード燃費:35. 5km/L ・郊外モード燃費:38. 5km/L ・高速道路モード燃費:33. 6km/L ・市街地モード燃費:32. 7km/L ・郊外モード燃費:35. 3km/L ・高速道路モード燃費:30. 5L、直3ハイブリッド 91ps/12. 2kgm(エンジン)+80ps/14. 4kgm(フロントモーター)。 4WDは+リアモーター(5. 3ps/5. 5L、直3NA 120ps/14. 5L、直3ハイブリッド ハイブリッドX:36. 0km/L、ハイブリッドG:35. 8km/L、ハイブリッドZ:35. 5L、直3NA Z、X:21. 6km/L(CVT)、G:21. 4km/L(CVT)、6MT(Z、G、X)は19. 白線(黄線)が見えにくい、または見えない場合も、先行車を追従してステアリング操作を支援 ヤリスにも当然、渋滞時の自動追従システムがあるものだと考えていましたが、意表を突かれました。 6速MT仕様を設定していることでシステムの作り分けが大変だったのか、カメラやセンサーなどにかかるコストがネックだったのか、理由は分かりませんが、 ACC(アダプティブクルーズコントロール)とLTA(レーントレースアシスト)が時速30km/h以下になるとカットされるには意外でした。 競合車である「ホンダフィット」には標準装備されており、ホンダは軽自動車にもつけています。 次のヤリスのモデルチェンジまで、6、7年このままで売るつもりなのでしょうか。 気になる点(2)欧州車系のクルマと比べ、ドアを閉めた時の音が安っぽい インテリアの新しさや質感の高さ、作りのいいシートはいいのだがドアを閉める時の音が安っぽいとのこと ドアヒンジ構造やドアパネルの高剛性化、ウェザーストリップの形状やドアストライカーの対策など、ドアを閉めた時の音の改善は、トヨタの技術力であれば、問題なくできるはずです。 ヤリスは、海外でも売る世界戦略車です。 ヤリスから、金属同士がはまり合うような「ジャギッ」という剛性の高さを感じるドアの閉まる音が聞こえたら、それだけでポイントをつけたくなるでしょう。 気になる点(3)右足の足置きも欲しかった! ACCやLTCといった先進運転支援技術は、長距離移動の必須装備として、ますます装着率があがっていくと考えられます。 ACCを入れたあとは、アクセルペダルの上で右足を軽くのせるよりも、右側のタイヤハウス裏側に足を置きたくなるのは、筆者だけでしょうか。 VWゴルフにあるような、立派な右足用のフットレストは必要ありませんが、2、3cmの平面を作ってもらうだけでもいいのです。 ちなみに新型フィットには、右足を置くエリアが用意されています。 3/ヤリスは世界のコンパクトカーのベンチマークとなるのか? 欧州BセグメントNO. 1を狙えるレベルにあるという新型ヤリス まるで「弾丸」のようなデザインとなった新型ヤリス、車幅拡大を進める欧州Bセグメントのクルマに対し、車幅1700mmを死守したパッケージングは「素晴らしい!」の一言に尽きます。 日本市場を意識してくれた表れであり、拡幅をせずともTNGAプラットフォームによって、操縦安定性の競争力は保てるという自信なのでしょう。 また、ご存知の通り、大胆な作り分けをしたGRヤリスが存在しますので、パフォーマンスが必要な方はそちらをどうぞ、という見事な分業もなされています。 ヤリスが「超優秀なコンパクトカー」であることは間違いないですし、国内販売台数NO. 1を競う一台となるでしょう。 しかし、クルマの細部の作り込みにおいて、欧州車のコンパクトカーと比べると、まだ粗さや妥協があるように筆者には見えます。 前章で挙げさせていただいた課題は、欧州車であればできていることです。 ヤリスは、海外市場で勝負をしてきたコンパクトカーであり、知名度も十分に高いクルマです。 特に欧州市場では、ラリーで活躍したヤリスWRCのイメージが強く浸透しています。 耐久性が高く、スポーティで良く走り、リーズナブルなコンパクトカーとしての地位を確立し、強力なライバルのいる欧州市場において、ランキング上位に入り込むことができています。 ちなみに、2019年の欧州市場の新車販売台数ランキングで、Bセグメント1位はルノークリオ(日本名ルーテシア)、2位VWポロ、以降、フォードフィエスタ、プジョー208、オペルコルサと続き、ヤリスは6位にランクインしています。 欧州Bセグメントのクルマの平均価格は、約1万6000ポンド~(約200万円)と比較的安く、それゆえに電子制御ショックのような高価なアイテムは使うことはできません。 コストをあまりかけられず、ボディがコンパクトなクルマを、高速走行中でも、いかに安定させるのか。 経験とアイディア、それを実行する技術力が求められます。 「欧州市場でのコンパクトカーカテゴリーのNO. 1を獲得する」。 これを日本車メーカーで達成できるのは、現時点ではおそらくトヨタのヤリスだけでしょう。 競合揃う欧州市場で、Bセグメント1位を獲得するジャパニーズコンパクトカー。 自動車メーカーの元開発エンジニアとして、一目見てみたいものです。 まとめ コーナリング性能8. 5点、高速直進安定性9点、走りの質感9点と、走りの部分に高得点を付けた 日本市場に合わせて、一般道走行中の静粛性を上げ、やたらに足回りを柔らかくして、路面とのあたりが丸くなるように見せたクルマは多くありますが、それはトレードオフとなる操縦安定性を犠牲にしているだけで、ポテンシャルが上がっているわけではありません。 筆者が考えるコンパクトカー設計のあるべき姿は「設計自由度が狭いなかで、弱点である走りの安定性を成立させるためにどれほど注力したか」が分かること。 やればできるのに、妥協した様子がうかがい知れてしまうのは、元自動車開発エンジニアとしては、非常に残念なことです。 「世界に誇れるクルマに仕上がっているのか」。 我々のような自動車ジャーナリストだけでなく、ユーザーの皆さんが厳しい目を持ち、改善すべきポイントは、きちんと自動車メーカーへSNSなどを通して意見をする。 自動車メーカーでは我々が考えている以上に、巷に流れるユーザーの声を見ています。 2020年の日本およびヨーロッパのカー・オブ・ザ・イヤー、そして登録車販売台数で上位にどこまで迫れるのか、2020年末が非常に楽しみな一台です。 <元開発技術者目線から見た辛口採点チェック!! 5点/軽めの手応えの操舵力。 補舵力も軽め。 旋回中の操舵にもキビキビ応答する。 路面の突起を華麗にいなす。 きつめの登坂路でも加速が続く。 5点/前席は快適な広さ。 シートの形状が身体にフィット。 操縦安定性がよい。 乗り心地はフワフワせずにダンピングが適度に効いており、様々なシチュエーションで走らせやすい。 ロードノイズの消し込みもうまくできている。 ハイスピードでのコーナリング中に横によれる動きをする時があった。 先進運転支援は30km/hでカットされるのはマイナス。 コストパフォーマンスは素晴らしい。 必要な装備に絞ってカスタマイズすれば、価格も抑えられ、満足のいく一台になる。 4km/L(取材車は32.

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いきなり受注2000台! 新型車「トヨタGRヤリス」はなぜモテる?

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トヨタが、コンパクトカー「ヤリス」をベースとしたクロスオーバー「ヤリスクロス」の日本発売を予定しています。 力強い走りを実現するトヨタ新型ヤリスクロスについて、スペックや価格、発売日などを最新情報からご紹介します。 新設定される新型ヤリスクロスの販売は、日本で7月中旬から事前受注を開始、発売日は2020年8月31日が予定されています。 専用のエクステリアデザインを採用し、悪路走行性能を向上• ベースモデルからボディサイズを拡大• パワートレインに新世代の1. 5Lガソリン、ハイブリッドパワートレインを搭載• ハイブリッド4WDモデル「E-Four」を設定• 3分割式リアシート、電動テールゲートを設定• 価格:200万円~300万円• 「X」 ・Toyota Safety Sense ・7インチディスプレイオーディオ ・2分割リアシート ・2スピーカー• 「G」 ・16インチアルミホイール ・8インチディスプレイオーディオ ・バックガイドモニター ・本革巻きステアリングホイール&シフトノブ ・3分割リアシート ・6スピーカー• 「Z」 ・18インチアルミホイール ・フルLEDヘッドランプ&リアコンビランプ ・運転席6WAYパワーシート ・7インチマルチインフォメーションディスプレイ+アナログメーター ・運転席助手席シートヒーター トヨタ新型ヤリスクロスの価格は、ベースモデルからのアップが抑えられ、戦略的な価格設定となります。 上位SUVのC-HRは日本で236万7000円からとされていますが、新型ヤリスクロスでは200万円ほどをスタート価格とすることで幅広いユーザーに対応します。 前後バンパーにはアンダーガードが採用され、サイドを強調してよりワイドな印象とすることによりクロスオーバーとしてのデザイン性を向上。 ホイールアーチや車体下部にはプラスチック素材を採用することで、傷への耐久性もアップ。 足元を引き締めるホイールには18インチが用意され、力強い印象に仕上げられます。 ボディカラーには、ルーフをブラックとした2トーンカラーも用意され、デザインを楽しむことができるようになります。 ホイールベース:2560mm• 最低地上高:175mm• 全長の延長は、フロントオーバーハングに60mm、リアに180mmを追加することでより多くの居住空間が確保されています。 悪路への対応力をアップするために最低地上高を上げながらも、重心高を低く設定することで軽快な走りがつくられています。 装備にはコネクティッドサービスに対応するディスプレイオーディオやカラーヘッドアップディスプレイを採用し、多彩な情報をドライバーに提供。 ラゲッジスペースはベースモデルのヤリスから強化され、2分割式だったリアシートは3分割式に変更。 電動テールゲートがオプション設定されるほか、高さを2段階に調整できるラゲッジボードやベルトで荷物を固定できるようにすることで使いやすさをアップ。 ハイブリッド車にはアウトドアレジャーなどで便利に使うことができるAC100V 1500W電源も装備されます。 直列3気筒1. 8kgm• 【ヤリスクロスハイブリッド】 直列3気筒1. 駆動方式:FF or 4WD• トランスミッション:CVT「Direct Shift-CVT」or 6速MT トヨタ新型ヤリスクロスのパワートレインには、ベースモデルの「ヤリス」からくる新世代の直列3気筒1. 5Lガソリンエンジンが搭載されています。 直列3気筒1Lガソリン• 4kgm• トランスミッション:CVT• 駆動方式:FF ベースモデルの「ヤリス」ではエントリーモデルとしてFF駆動のみの1Lエンジンが設定されていましたが、新型ヤリスクロスではボディサイズが大きくなることから1. 5Lエンジンを採用。 直列3気筒1. 5Lエンジンは、「カムリ」から導入された「ダイナミックフォースエンジン」の排気量を縮小するとともに、ロングストロークやバルブ挟角拡大などの高速燃焼技術を採用し、低燃費と高出力を両立。 5Lハイブリッドシステム あわせて設定される1. 5Lハイブリッドでは、システム全体の高効率化とハイブリッドシステム専用のエンジン設計、リチウムイオンバッテリーや高出力モーターの採用により、ハイブリッドシステム出力を15%アップし、燃費を前世代から20%以上向上。 リアにモーターを搭載するハイブリッド4WD「E-Four」も設定されています。 また、外部給電機能を持つアクセサリーコンセント(1,500W)にも対応し、家庭用と同じコンセントを通じて電化製品を使用できるほか、災害などの非常時には発電機として使用できるようになります。 悪路など負荷の大きい路面での走行性能や耐久性にも優れたトランスミッションとなります。 「C-HR」では新燃費規格のWLTCモード値でハイブリッド車が25. 1Lガソリン:20. 5Lガソリン 6速MT&FF:19. 5ハイブリッド FF:36. 「Toyota Safety Sense」は、歩行者検知(昼間・夜間)および自転車運転者検知(昼間)を行い、衝突回避支援または被害軽減に寄与する「プリクラッシュセーフティ」を採用。 右折時の対向直進車や右左折後の横断歩行者も検知対象とし、万が一の交差点事故への対応範囲を拡大。 また、低速時の事故予防をサポートする「低速時加速抑制」機能を採用。 自車の直前にいる歩行者、自転車運転者、車両をミリ波レーダーと単眼カメラで認識し、前方に対象物がある状態で、停車または徐行状態からアクセルペダルが必要以上に強く踏み込まれた場合には、エンジン出力を抑制または弱いブレーキをかけることで加速を抑制し、衝突回避または被害軽減をサポート。 高度駐車支援システム「Advanced Park」も設定され、ハンドルだけでなく、アクセルやブレーキも制御し、駐車に必要な操作を支援。 カメラと超音波センサーによって周辺を監視し、万一の場合は警報とブレーキ制御で接触回避をサポート。 さらに事前に駐車位置を登録することで、白線のない駐車場でも使用を可能とする「メモリ機能」が採用されます。 いつ?トヨタ新型ヤリスクロスの日本発売日は? 新設定されたトヨタ新型ヤリスクロスの発売日は、日本で2020年8月31日、欧州で2021年夏が予定され、生産は日本向けがトヨタ自動車東日本、欧州向けはフランスのTMMF(トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・フランス)が担当します。 トヨタは、日産「ジューク」やルノー「キャプチャ」、プジョー「2008」などがラインナップされ人気になっている欧州Bセグメントクロスオーバーに新モデルを投入することによりシェアを獲得していきたい考えです。 「ヤリス」の車名の由来は、ギリシャ神話の美の女神「カリス Charites 」の単数形「Charis」からの造語になっています。 日本名「ヴィッツ」の由来は英語の「Vivid」(鮮やか)とドイツ語の「Witz」(機知・発想の転換)を掛け合わせた造語となっていました。 初代は、登場前に販売されていたスターレットの後継車として開発され、コンパクトカーながらデザインや機能性を高めたモデルとすることで大人気になりました。 前モデルは3代目として日本で2010年、海外で2011年にフルモデルチェンジ。 欧州では2012年にヤリスハイブリッドが新設定されていましたが、日本では「アクア」が人気になっていたことから2017年に導入されました。 モータースポーツでのベース車としても使用され、ワンメイクレースのほか、2017年からは世界最高峰ラリーにも「ヤリスWRC」にて参戦。 トヨタの新スポーツブランドとして2017年に発表された「GR」では、ブランド最上位の限定モデル「GRMN」が一番最初に設定された車種にもなりました。 新型トヨタ・ヤリスクロスについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに! carislife.

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