炭酸 リチウム 錠。 医療用医薬品 : 炭酸リチウム

医療用医薬品 : 炭酸リチウム

炭酸 リチウム 錠

1.炭酸リチウムの副作用とは?• 副作用が全体的に多い• 慢性リチウム中毒に注意が必要• 振戦(ふるえ)や頻尿が多い• 甲状腺機能低下症・副甲状腺機能亢進症になることがある 炭酸リチウムは、気分安定薬に分類されます。 炭酸リチウムの成分のリチウムは、身体にほとんど存在しない微量金属元素になります。 このリチウムが増えることで、身体には様々な影響が出てきます。 炭酸リチウムは副作用が全体的に多い薬です。 炭酸リチウムで気を付けなければいけないのが、リチウム中毒です。 リチウムは治療濃度と中毒濃度が近いお薬です。 ですから、定期的に血中濃度を測定して確認しなければいけません。 後述しますが、慢性リチウム中毒に注意が必要です。 炭酸リチウムの副作用として多いのは、振戦と頻尿の2つです。 振戦は、手や指のふるえという形でよく認められます。 治療域では程度はそこまでひどくないことが多いですが、血中濃度が中毒域に達すると粗大なものに変わります。 頻尿は、ひどくなると腎性尿崩症という病名がつけられます。 リチウムは、抗利尿ホルモンのバソプレシンの働きをブロックしてしまいます。 このため多尿になり、水分が失われることで喉が渇いて多飲になります。 炭酸リチウムを長期で使っている場合は、内分泌異常に注意が必要です。 甲状腺機能低下症や副甲状腺機能亢進症を合併するリスクがあります。 長期で使っている方は、これらを確認する血液検査を少なくとも年に1回、行っていく必要があります。 腎機能、甲状腺ホルモン(TSH)、血清カルシウムを測定していきます。 炭酸リチウムの効果について詳しく知りたい方は、 をお読みください。 2.慢性リチウム中毒とは? 炭酸リチウムの増量や脱水・腎機能の低下などで、リチウム血中濃度が高まってしまうことで生じる中毒症状です。 リチウム中毒にも、原因によって急性と慢性の2つに分けることができます。 リチウムの副作用として認められるのは、慢性リチウム中毒です。 慢性リチウム中毒では、リチウムの血中濃度がジワジワと増えてしまうことで中毒症状が認められます。 リチウムは腎臓で排泄されるお薬なので、脱水や腎機能の影響を大きく受けます。 以下のようなケースでは注意が必要です。 解熱鎮痛剤のロキソニンなどのNSAIDs(腎機能への影響)• 利尿剤や降圧剤(脱水のリスク)• 感染症(脱水のリスク)• 高齢者(腎機能が低下しやすい) 慢性リチウム中毒では、血中濃度と症状に関連性があります。 中毒症状にも注意が必要です。 炭酸リチウムをはじめとした気分安定薬の副作用を比較してみましょう。 気分安定薬には4つのお薬が分類されています。 リーマス(炭酸リチウム)• デパケン(バルプロ酸)• テグレトール(カルバマゼピン)• ラミクタール(ラモトリギン) 副作用の頻度や安全性について比較すると、以下のようになります。 テグレトール>炭酸リチウム>デパケン>ラミクタール テグレトールは副作用の頻度も高く、安全性も低いです。 重症薬疹や無顆粒球症などの重篤な副作用に注意が必要です。 炭酸リチウムも副作用が全体的に多く、治療域と中毒域が近いので注意が必要です。 デパケンやラミクタールは比較的に副作用が少なく、安全性も高いです。 そうはいってもデパケンでは、肝機能や高アンモニア血症に注意が必要です。 ラミクタールは全体的に副作用が少ないですが、重症薬疹には注意が必要です。 4.炭酸リチウムの副作用 炭酸リチウムの特徴をふまえて、具体的な副作用についてみていきましょう。 他剤とも比較しながら、それぞれの副作用への対策もお伝えしていきます。 4-1.振戦(ふるえ) 炭酸リチウムでは、振戦が多いです。 炭酸リチウムの副作用として、振戦はよくみられます。 飲みはじめから手や指のふるえが認められることがあります。 両手を前に出して指を広げると、ふるえがわかりやすいです。 血中濃度が治療域であれば、そこまで振戦は目立ちません。 手を広げると確かに振えているものの、生活に支障が来るほどにはならないことが多いです。 リチウム血中濃度が1. ですから、炭酸リチウムをしばらく服用していて振戦がみられた場合は、血中濃度を測定する必要があります。 中毒域にはいっていれば、炭酸リチウムの減量が必要です。 中毒域に入っていない場合や炭酸リチウムの飲み始めでは、振戦の対策としては以下の4つがあげられます。 気にしない• 抗不安薬を追加• 他の気分安定薬に変更 生活に大きな支障がないのでしたら、気にしないのも方法です。 慣れることは少ないですが、特に後遺症として残ることはありません。 パーキンソン病の症状を軽減させる抗コリン薬(アキネトンやアーテンなど)は効果が期待できません。 それでも改善がない場合は、他の気分安定薬に変更します。 4-2.多尿(腎性尿崩症)・口渇(多飲) 炭酸リチウムでは、多飲多尿がよく認められます。 炭酸リチウムは腎臓に2つの大きな影響のあるお薬です。 腎機能低下• 腎性尿崩症 炭酸リチウムは腎臓だけで代謝されるお薬なので、腎臓に負担がかかってしまうのは避けられません。 腎機能低下に関しては、患者さんによって程度に差があります。 まったく問題ない方もいれば、どんどん腎機能が低下してしまう方もいます。 定期的に腎機能を確認していく必要があります。 炭酸リチウムの腎臓への影響としては、もうひとつ大きなものがあります。 抗利尿ホルモンのバソプレシンの働きを弱めてしまうのです。 バソプレシンは、一度腎臓で濾過された尿のうち、必要な水分を身体に再吸収する働きがあります。 この働きがブロックされるので、水分を再吸収できなくなって利尿(尿を出す)してしま うのです。 ひどくなると腎性尿崩症という病名がつけられます。 このような状態になると多尿はもちろんのこと、身体から水分が失われるのでのどが渇きます。 水をたくさん飲んでしまうのです。 多尿・多飲の対策としては、以下の2つがあげられます。 炭酸リチウムの減量・中止• サイアザイド系利尿薬を使う 症状がひどい場合は、脱水になってしまって炭酸リチウムの血中濃度も不安定になってしまいます。 炭酸リチウムは血中濃度をきっちりと測定して維持していく必要があるので、腎性尿崩症にまでなってしまった場合は、炭酸リチウムから他の気分安定薬に変更した方がよいです。 炭酸リチウムを中止しても続く場合は、サイアザイド系利尿薬(フルイトランなど)を使います。 多尿になっているのに利尿薬を使うのは変に感じるかもしれません。 サイアザイド系利尿薬は遠位尿細管という終わりの方で働きます。 終りの方で利尿作用が働くと、反対に近位尿細管では水分の吸収をしようと頑張ります。 結果として遠位尿細管では水分量が少なくなり、全体で見ると尿が減少します。 4-3.内分泌異常 炭酸リチウムでは、甲状腺機能低下症や副甲状腺機能亢進症が認められます。 炭酸リチウムを長期で服用していると、ホルモンの分泌を行っている内分泌異常が生じることがあります。 具体的には、甲状腺機能低下症や副甲状腺機能低下症が認められます。 甲状腺機能低下症は、炭酸リチウムを使っている方では頻度が6倍ほどにもなります。 甲状腺ホルモンは代謝を高める働きがあるので、この機能が低下することで全身に症状が認められます。 むくみ、食欲低下、体重増加、徐脈、寒がり、うつなどの症状が認められます。 副甲状腺機能亢進症では、カルシウム代謝のバランスをとっている副甲状腺ホルモンが増加します。 副甲状腺ホルモンは血中のカルシウム濃度を高める働きがあります。 骨を壊してカルシウムを作るので、骨がもろくなって骨折しやすくなります。 また、カルシウムがいろいろなところに沈着してしまい、動脈硬化や関節炎、心臓弁膜症などにつながります。 これらの内分泌異常が見つかった場合、対策の基本は炭酸リチウムの減量・中止になります。 甲状腺機能低下症では、甲状腺ホルモン(チラージン)を補充することもあります。 4-4.眠気 炭酸リチウムでは、眠気は少ないです。 長期にわたって服用している場合は、リチウム血中濃度に注意しましょう。 詳しく知りたい方は、「」をお読みください。 炭酸リチウムは脳の活動を抑える作用があります。 ですから眠くなりそうなものですが、炭酸リチウムでは眠気は少ないです。 炭酸リチウムを飲みはじめたばかりの眠気でしたら、少しずつ慣れていくことが多いです。 長期間にわたって炭酸リチウムを服用している場合、リチウム中毒に注意が必要です。 炭酸リチウムは脱水や腎機能障害の影響を大きく受けるので、何らかの形で炭酸リチウムの血中濃度が高まってしまうこともあります。 ですから、しばらく炭酸リチウムを服用していて眠気が認められた場合は、血中濃度を測定する必要があります。 中毒域にはいっていれば、炭酸リチウムの減量が必要です。 中毒域に入っていない場合や炭酸リチウムの飲み始めでは、眠気の対策としては以下の4つがあげられます。 睡眠環境や習慣を見直す• 様子を見る• 炭酸リチウムの飲み方を工夫する• 他の気分安定薬に変更 まずは睡眠環境や習慣に関して、改善できることは見直していきます。 詳しくは、「」「」をお読みください。 効果を見ながら、就寝前や夕食後などにお薬を服用するなど、飲み方を工夫していくとうまくいくこともあります。 それでも改善がなければ、他の気分安定薬に変更していきます。 4-5.体重増加 炭酸リチウムでは、太りにくいお薬ですが体重増加は少ないです。 詳しく知りたい方は、「」をお読みください。 炭酸リチウムの薬としての直接的な副作用としては、食欲増加も代謝抑制も少ないです。 このため、炭酸リチウムの薬効としての体重への影響は少ないです。 ですが炭酸リチウムでは、体重増加が認められることがあります。 炭酸リチウムの間接的な原因によって、体重増加をきたしてしまうことがあるのです。 双極性障害の症状コントロール不良• 過食症状• 腎性尿崩症によるソフトドリンクの多飲• 甲状腺機能低下症による代謝低下 炭酸リチウムで体重増加してしまった場合は、その原因がわかれば個々の対策をとっていきます。 それ以外の一般的な対策としては、4つあります。 体重測定・食事管理• 炭酸リチウムの減量• 他の気分安定薬に変更 まずは食生活を整えましょう。 カロリーを意識しながら食事をとるようにして、3食をバランスよくとることが必要です。 そして、定期的に体重を測るようにしましょう。 ちゃんと自分の体重を管理する習慣をつけましょう。 また、運動習慣をつくりましょう。 消費カロリーが増えれば体重が減少しますし、運動自体が精神的によい効果をもたらします。 このような努力によって体重増加傾向が改善できない場合は、炭酸リチウムの減量を検討します。 場合によっては、他の気分安定薬に変更することもあります。 4-6.吐き気・下痢 炭酸リチウムでの吐き気や下痢は、薬の飲み始めとリチウム中毒症状として認められることがあります。 炭酸リチウムを服用していると、吐き気や下痢の副作用が認められることがあります。 添付文章をみると、吐き気は1. 吐き気や下痢の対策を考える時には、2つのケースに分けていく必要があります。 炭酸リチウムの飲み始め• 炭酸リチウムをしばらく服用後 炭酸リチウムの飲み始めでの吐き気や下痢では、微量金属元素のリチウムが胃腸に何らかの影響を及ぼしていることが考えられます。 ですがその原因は、はっきりとわかっていません。 対策としては、以下の4つがあげられます。 しばらく我慢する• 増量ペースをゆっくりにする• 吐き気止めを一時的に使う• 他の気分安定薬に変更する 炭酸リチウムを飲み続けていくと、次第に慣れていくことが多いです。 ですから、可能であればしばらく我慢しましょう。 増量のペースをゆっくりにしたり、吐き気止めを使うことで、炭酸リチウムが身体に慣れる時間をかせぐこともあります。 どうしても炭酸リチウムが身体に合わない時には、他の気分安定薬に変更します。 まとめ• 副作用が全体的に多い• 慢性リチウム中毒に注意が必要• 振戦(ふるえ)や頻尿が多い• 甲状腺機能低下症・副甲状腺機能亢進症になることがある.

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医療用医薬品 : リーマス

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人により副作用の発生傾向は異なります。 記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。 主な副作用 眩暈、眠気、言語障害、頭痛、不眠、脳波異常、基礎波の徐波化、知覚異常、記憶障害、焦燥感、失禁 起こる可能性のある重大な副作用 リチウム中毒、食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、消化器症状、振戦、傾眠、錯乱、中枢神経症状、運動障害、運動失調、運動機能症状、発熱、発汗、全身症状、急性腎障害、電解質異常、全身痙攣、ミオクローヌス、悪性症候群、Syndrome malin、無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変動、筋肉障害、CK上昇、CPK上昇、横紋筋融解症、洞不全症候群、高度徐脈、腎性尿崩症、多飲、多尿、間質性腎炎、ネフローゼ症候群、甲状腺機能低下症、甲状腺炎、副甲状腺機能亢進症、意識障害、可逆性の認知症様症状、昏睡、周期性同期性放電、PSD 上記以外の副作用 悪寒、耳鳴、一過性暗点、ブラックアウト発作、情動不安、譫妄、口渇、食欲不振、胃部不快感、腹痛、便秘、唾液分泌過多、胃腸障害、心電図異常、血圧低下、不整脈、末梢循環障害、白血球増多、排尿困難、乏尿、頻尿、腎機能異常、蛋白尿、甲状腺機能異常、血中TSH上昇、血中TSH低下、血中遊離T3上昇、血中遊離T3低下、血中遊離T4上昇、血中遊離T4低下、甲状腺131-I摂取率増加、TSH分泌反応増大、非中毒性甲状腺腫、粘液水腫、甲状腺中毒症、甲状腺中毒症状が増悪、緊張亢進、緊張低下、腱反射亢進、筋攣縮、運動過少、舞踏病様アテトーシス、頭蓋内圧亢進、皮疹、皮膚そう痒感、毛嚢炎、下肢潰瘍、毛髪乾燥、粗毛化、脱毛、乾癬、乾癬悪化、肝機能異常、脱力感、倦怠感、浮腫、体重増加、体重減少、性欲減退、血糖上昇、脱水、味覚異常、苦味 炭酸リチウム錠200「ヨシトミ」の用法・用量• 炭酸リチウムとして、1日400~600mgより開始し、1日2~3回に分割経口投与する• 以後3日ないし1週間毎に、1日1200mgまでの治療量に漸増する• 改善がみられたならば症状を観察しながら、維持量1日200~800mgの1~3回分割経口投与に漸減する• なお、年齢、症状により適宜増減する 炭酸リチウム錠200「ヨシトミ」の使用上の注意 病気や症状に応じた注意喚起• 以下の病気・症状がみられる方は、• 重篤な心疾患• 食塩制限• 腎障害• 脱水状態• てんかん• 脳波異常• リチウムの体内貯留• 異常な感受性• 肝障害• 甲状腺機能亢進症• 甲状腺機能低下症• 心疾患• 脳器質的障害• 水分摂取量不足• 食事摂取量不足• Brugada症候群• Brugada型心電図• リチウムの血中濃度上昇を起こす可能性がある薬剤の併用• 血清リチウム濃度を上昇させる要因が認められる• 中毒の初期症状が認められる• 非ステロイド性消炎鎮痛剤の併用 患者の属性に応じた注意喚起• 以下にあてはまる方は、• 妊婦・産婦• 虚弱者 衰弱者を含む• 幼児・小児• 高齢者 年齢や性別に応じた注意喚起• 以下にあてはまる方は、有益性が危険性を上回る場合にのみ、服用・利用して下さい。 小児 0歳〜14歳• 以下にあてはまる方は、服用・利用の際に慎重な判断が必要です。 高齢者 65歳〜 炭酸リチウム錠200「ヨシトミ」の注意が必要な飲み合わせ.

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炭酸リチウム錠200「ヨシトミ」

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過量投与による中毒を起こすことがあるので、投与初期又は用量を増量したときには維持量が決まるまでは1週間に1回をめどに、維持量の投与中には2〜3ヵ月に1回をめどに、血清リチウム濃度の測定結果に基づきトラフ値*を評価しながら使用すること。 なお、血清リチウム濃度を上昇させる要因(食事及び水分摂取量不足、脱水を起こしやすい状態、非ステロイド性消炎鎮痛剤等の血中濃度上昇を起こす可能性がある薬剤の併用等)や中毒の初期症状が認められる場合には、血清リチウム濃度を測定すること[「慎重投与」、「重要な基本的注意」、「相互作用」、「副作用」の項参照]。 血清リチウム濃度が1. 血清リチウム濃度が2. *薬物を反復投与したときの定常状態における最低血中薬物濃度のこと。 血中濃度の経時的推移の中で、変動の小さい時点であり、血中濃度のモニタリングに適している。 一般的に反復投与時の次回投与直前値となる。 使用上の注意 脳に器質的障害のある患者[神経毒性があらわれるおそれがある。 ] 心疾患の既往歴のある患者[心機能障害を引き起こすおそれがある。 ] リチウムの体内貯留を起こすおそれのある患者[リチウム中毒を起こすおそれがある。 ] 腎障害の既往歴のある患者 食事及び水分摂取量不足の患者 高齢者[「高齢者への投与」の項参照] 肝障害のある患者[肝障害を増悪させるおそれがある。 ] 甲状腺機能亢進又は低下症の患者[甲状腺機能低下を起こすおそれがあるため、甲状腺機能亢進症の診断を誤らせる可能性がある。 また、甲状腺機能低下症を増悪させるおそれがある。 ] リチウムに異常な感受性を示す患者[血清リチウム濃度が1. ] 重要な基本的注意 めまい、眠気等があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械類の操作に従事させないよう注意すること。 改善がみられたならば、症状を観察しながら維持量に漸減すること(躁症状の発現時には本剤に対する耐容性が高く、躁症状が治まると耐容性が低下する)。 他の向精神薬(フェノチアジン系、ブチロフェノン系薬剤等)との併用中に中毒を発現すると、非可逆性の小脳症状又は錐体外路症状を起こすことがあるので、これらの薬剤を併用する場合には、観察を十分に行い慎重に投与すること。 本剤でBrugada症候群に特徴的な心電図変化(右側胸部誘導(V1〜V3)のcoved型ST上昇)が顕在化したとの報告がある。 なお、それに伴う心室細動、心室頻拍、心室性期外収縮等が発現することがあるので、Brugada型心電図が疑われた患者に投与する際は、循環器を専門とする医師に相談するなど、慎重に投与の可否を検討すること。 患者及びその家族に、本剤投与中に食事及び水分摂取量不足、脱水を起こしやすい状態、非ステロイド性消炎鎮痛剤等を併用する場合等ではリチウム中毒が発現する可能性があることを十分に説明し、中毒の初期症状があらわれた場合には医師の診察を受けるよう、指導すること[「用法及び用量に関連する使用上の注意」、「慎重投与」、「相互作用」、「副作用」の項参照]。 相互作用 利尿剤 チアジド系利尿剤、ループ利尿剤等 リチウム血中濃度が上昇し、リチウム中毒を呈することがある。 近位尿細管におけるナトリウムの再吸収が増加する。 その結果、リチウムの再吸収が増加すると考えられている。 カルバマゼピン 精神神経系症状(錯乱、粗大振戦、失見当識等)があらわれることがある。 明確な機序は不明であるが、ナトリウム代謝や神経伝導速度に対する両剤の相加的作用が関連している可能性が考えられている。 向精神薬 ハロペリドール等 心電図変化、重症の錐体外路症状、持続性のジスキネジア、突発性のSyndrome malin、非可逆性の脳障害を起こすとの報告がある。 明確な機序は不明であるが、 ハロペリドール及びリチウムは、アデニレートシクラーゼ活性を抑制するため、両剤による相加的阻害作用と考えられている。 両剤の精神・神経作用の相加的効果、又は一方の薬剤の精神・神経作用が発現した可能性が考えられている。 アンジオテンシン変換酵素阻害剤 カプトプリル等 リチウム血中濃度が上昇し、リチウム中毒を呈することがある。 これらの薬剤がアルドステロン分泌を抑制する。 これによりナトリウムの排泄が増加し、リチウムの再吸収が促進すると考えられている。 アンジオテンシンII受容体拮抗剤 ロサルタンカリウム等 リチウム血中濃度が上昇し、リチウム中毒を呈することがある。 これらの薬剤がアルドステロン分泌を抑制する。 これによりナトリウムの排泄が増加し、リチウムの再吸収が促進すると考えられている。 非ステロイド性消炎鎮痛剤 インドメタシン、ロキソプロフェンナトリウム水和物等 リチウム血中濃度が上昇し、リチウム中毒を呈することがある。 明確な機序は不明であるが、非ステロイド性消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、ナトリウムの排泄が抑制されるとともにリチウムの腎排泄が減少し、血中濃度が上昇する。 また、インドメタシンは、リチウムの再吸収を増加させると考えられる。 選択的セロトニン再取り込み阻害剤 フルボキサミンマレイン酸塩等 セロトニン症候群(錯乱、軽躁病、激越、反射亢進、ミオクローヌス、協調異常、振戦、下痢、発汗、悪寒、発熱)を起こすとの報告がある。 セロトニン作用が増強するおそれがある。 セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 ミルナシプラン塩酸塩等 セロトニン症候群(錯乱、軽躁病、激越、反射亢進、ミオクローヌス、協調異常、振戦、下痢、発汗、悪寒、発熱)を起こすとの報告がある。 セロトニン作用が増強するおそれがある。 ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤 ミルタザピン セロトニン症候群(錯乱、軽躁病、激越、反射亢進、ミオクローヌス、協調異常、振戦、下痢、発汗、悪寒、発熱)を起こすとの報告がある。 セロトニン作用が増強するおそれがある。 メトロニダゾール リチウム血中濃度が上昇し、リチウム中毒を呈することがある。 機序不明 電気けいれん療法 通電直後に数秒程度の心停止や施行後にけいれん遷延、せん妄等を起こすとの報告がある。 機序不明 麻酔用筋弛緩剤 スキサメトニウム塩化物水和物等 これらの薬剤の筋弛緩作用が増強されることがある。 機序不明 副作用 頻度不明 精神神経系 めまい、眠気、言語障害、頭痛、発熱、不眠、脳波異常(基礎波の徐波化等)、知覚異常、記憶障害、焦躁感、失禁、悪寒、耳鳴、一過性暗点、ブラックアウト発作、情動不安、せん妄 消化器 口渇、嘔気・嘔吐、下痢、食欲不振、胃部不快感、腹痛、便秘、唾液分泌過多、胃腸障害 循環器 心電図異常、血圧低下、頻脈、不整脈、末梢循環障害 血液 白血球増多 泌尿器 多尿、排尿困難、乏尿 注1)、頻尿、腎機能異常、蛋白尿 内分泌系 甲状腺機能異常(血中TSH、血中遊離T 3、血中遊離T 4の上昇・低下、甲状腺 131I摂取率の増加及びTRH負荷後のTSH分泌反応の増大)、非中毒性甲状腺腫、粘液水腫、甲状腺中毒症 注2) 中枢神経系 振戦、運動障害、緊張亢進・低下、腱反射亢進、筋れん縮、運動過少、舞踏病様アテトーシス、頭蓋内圧亢進 皮膚 皮疹、そう痒感、毛のう炎、下肢潰瘍、毛髪の乾燥及び粗毛化、脱毛、乾癬又はその悪化 肝臓 肝機能異常 その他 脱力・倦怠感、浮腫、体重増加・減少、性欲減退、血糖上昇、脱水、味覚異常(苦味等) 注1)あらわれた場合には投与を中止すること。 注2)急激な投与中止により中毒症状が増悪することがある。 高齢者への投与 改訂履歴 2018年2月 改訂 2020年6月 改訂 第16版 文献請求先 主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。 藤永製薬株式会社 103-0027 東京都中央区日本橋2-14-1 フロントプレイス日本橋 03-6327-2478 お問い合わせ先 主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。

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